神の子【シャーマンキング】

現代・・・１０ ページ16

姉が生まれ変わって生きていると聞いて私の心が揺らいだけど冷静に答えた


『そっか…姉は前世の記憶はあるの？』

ハ「ないよ。巫力はラキスト以上だけど僕や君より弱いから安心して」

『そう…』

ハ「…君が望むなら今すぐ殺すし、魂ごと燃やしてほしいなら燃やしてあげるよ」


ころす・・・か・・・


前世では私を愛してくれた母だけが家族だったけど病気で亡くなった・・・


そして今、父は私を守って亡くなって、母は病気で亡くなった・・・


私の家族はもういない・・・



―――なんでお母様はお前ばかり構うのよ。私より化け物のお前を大切にしてるの！お前なんか嫌いよ！



『(…姉と会話したのは扉ごしだけ…)』



―――君が望むなら今すぐ殺すし、魂ごと燃やしてほしいなら燃やしてあげるよ



なのに…たった一回しか話したことのない姉を殺したくないって思うのはなんで・・・


ハ「A…泣くほど君を殺そうとした家族を殺すのが嫌なのかい？」

『…』


泣いていると言われて頬を触ったら涙で濡れていることに気付いた私を抱き寄せ瞼にキスをした


ハ「君が望むなら生かしておくけど…またAを殺そうとしたら君の頼みでも殺すよ」

『ハオ…』

ハ「もう君を失うのは嫌だからね」

『(泣きそうな目してる…またハオの目の前で死ぬのも死に別れるのも嫌だよね…)うん。その時はお願い…(ｷﾞｭ』


私達の関係を邪魔する人が姉だろうと消さないと・・・


もうハオと離れるのはいや・・・

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