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あちらこちらからどよめきが広がっていく。



校門に入った直後から教室に入った後までその声は絶え間なく、どこまでもどこまでも追いかけてきた。



ふふん、と得意気に笑う隣はすごく楽しそう。
握った手をぎゅっと固めて離してくれなかった。



神「やっとかぁ、しげ」


美「これで余りはともだけや」


神「それは言うたらあかん!」



口々におめでとう、どっちから?
いつから?って質問が上がる。
あたしはその全てを華麗にスルーして大毅に押し付けた。



『まぁ落ち着けお前らぁー笑』


「にやけやがって気色悪いぞ!」


「アカツキに願掛けしたか!」



美結も、神ちゃんも。
ずっとずっと居てくれてありがとう。



こんな場所では言えなくて小さく呟いて、代わりに片腕ずつで2人を抱きしめた。



神「うおっ、」


美「なんやっ?」



「しげ!彼女早速浮気やぞ!」


『なぁぁにぃぃぃ!?』



鬼のような速度で、特に神ちゃんの方の腕は剥がされた。
子犬みたいなきゅるきゅるの目で見つめてくる。



分かってよ、って目で伝えればしゅんと項垂れた。



『しゃーない、もんな…』



一斉に大毅を慰めにかかる男子たち。
それを見て笑う女子たち。
4人にしか分からないドラマは、話す必要もないだろう。



赤い月の夜。
二人きりでそれを見ることができたなら。



(( 結ばれるんやって ))

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ひーな(プロフ) - 最初のアカツキの表現好きです(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年6月7日 17時) (レス) id: 773923ce37 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 凜憧さん» 凜憧さん!コメントありがとうございます´`* 共感する部分ありましたか…すごく自己満作品だったのですが、そう言っていただけて安心です。こんな重岡大毅が居てくれればなぁ…笑 (2019年5月30日 15時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 更新お疲れ様でした。共感する部分とこんなふうになったらいいなという希望を含んだ部分がすごく染みました。完結お疲れ様でした! (2019年5月28日 17時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734  
作成日時:2019年5月1日 18時

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