12 ページ12
並んで歩いていると、気のせいか距離が近い。
神ちゃんといる時も思うけどこいつはあまり距離感が分かってないように思う。
野生の動物やったら死んでるわ。
『てか思ってんけど』
｢んー？｣
『お前でこどうしたん』
はっ！とわかりやすい表情を浮かべたと思う。
バレてしまってた…
前髪は仕事を果たしてくれなかった。
｢…言うたやん。昨日｣
徐々に口角が上がってく目の前のやつ。
次に飛び出してくる言葉は分かってる。
意地を張らなければ…かよわい乙女の顔は腫れなかったのに。
『あほやなほんま笑 そんな強よ打ったんか笑』
見せてみい、って前髪避けてくるから必死で逃げる。
絶対嫌だっ！！
『はい捕まえたー。あー…結構赤いやん笑』
腕ぎゅって引っ張られて、抵抗の出来ない状態に。
さっきも言ったけれども距離が近いんや。
『そんなに俺との通話切りたくなかった？』
｢ち、ちゃうわ。何言うとん｣
『可愛いやん、頑張りの証笑』
よしよし、と優しく腫れてる部分を撫でられた。
小さい子を扱うみたいに。
顔もなんか、めっちゃ柔らかくて。
おかしい、邪念が増えてく。
｢離してや、もういいやろ｣
『照れてんのかなあー？んー？』
｢うっざー…笑｣
『また通話したるやんか』
｢もうかけへんもん！｣
やめろ静まれ。
元カレや、もう終わったんやから。
あんな想いはもう二度とごめんなんやから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひーな(プロフ) - 最初のアカツキの表現好きです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年6月7日 17時) (
レス) id: 773923ce37 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 凜憧さん» 凜憧さん！コメントありがとうございます´`* 共感する部分ありましたか…すごく自己満作品だったのですが、そう言っていただけて安心です。こんな重岡大毅が居てくれればなぁ…笑 (2019年5月30日 15時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 更新お疲れ様でした。共感する部分とこんなふうになったらいいなという希望を含んだ部分がすごく染みました。完結お疲れ様でした！ (2019年5月28日 17時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カジャ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2019年5月1日 18時
