アカツキ

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この3人はあたしのどん底を知ってた人達でもある。



知ってて、傍にいた人達。
不登校になっても泣いても過呼吸になってもずっと



同じ言葉を幾度となく繰り返して生きろと言ってくれた。
復活できたのは間違いなく3人のおかげ。



アホやから。
笑ってるから。
時には自分のことのように痛い顔をしてくれたから。



逆に言えば3人以外には、心を開けない。



美｢なぁー分からん｣


｢美結も授業聞いてたらいけるってこんなん｣


神｢お前どうせ明日のデートのことでも考えてたんやろ｣


美｢うるさいともは黙っとり｣


『神ちゃん！妹に先越されてどうするん！』


神｢しゃーないやん！｣



平和や。
世界平和。



全く勉強する気はなさそうなので1人黙々と宿題になってる範囲のワークを進める。
その間に出てくる言葉は美結の彼氏とイケメンって言葉と流星って名前。



青春してるらしい。
幸せそうならそれでよし。



楽しそうな会話を聞いてるとあんまり集中出来なくて、邪魔をしないでおこうとそっとイヤホンと携帯を取り出す。
イケメンの話は聞きたいけど、それはまた後で。



『すとっぷー。イヤホンあかーん』


｢何で｣


『俺に教えられへんから！』


｢あたし美結に…｣



見ると兄妹で何やら盛り上がっている。
なるほど、置いてかれたか。



｢どこが分からんの？｣


『これぇ』



ズズっと問題を見せてくるから確認しようと顔を近づける。



｢Something strange…これまず日本語訳してか｣


『A目綺麗よな』


｢は、｣


『すまん何もない、続けて笑』



目が綺麗。
死んでるとしか言われないこの目が？



あんたの目がおかしいわ。

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