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その瞳はあたし以外を映していなかった。
真っ直ぐすぎる。
『俺が手放してなかったらさ…あんな苦しむ姿見やんで済んだのにって後悔してる』
中学1年だったあの頃。
小学生の延長線で言った言葉など覚えていない。
結局あたしたちは何もしなかった。
寂しくなどなかった。
知らなかったから。
『あいつにも自分にも、腹立つ』
｢3年経ってるんやから…もういいよ｣
『その3年前のせいで、変わったやん』
ずっとずっとずっと、泣いた。
メンタルが強くなかったあたしは、乳児に戻ったかのように泣いて目を腫らした。
『楽にさせてあげたいねん』
腕をとって、ベンチに座らせられる。
『俺と付き合って』
胸が痛い。
心臓が痛い。
(( 付き合って下さい ))
幸せだったな…
｢ごめん…ね｣
やっぱり、思い出してしまう。
どうしようもなく辛い記憶が巡る。
『まだ、あいつのために泣くんかよ…っ』
過去。
割り切った過去。
あたしはあと、何度この人に迷惑をかけて、辛い思いをさせるのか。
｢忘れて、ほしい｣
『無理や』
がばっと被さった体は強く包まれる。
息もできないほど。
これが自分の気持ちだと伝えるみたいに。
『傍におるよ。ずっとおるから。一緒にいるから』
｢嫌だ…｣
『俺も嫌、Aがしんどい思いするんが一番嫌』
なんで自分からしんどい道を選ぶの？
棘が刺さったら…抜けないのに。
もうあたしは、誰にも本気になりたくない。
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ひーな(プロフ) - 最初のアカツキの表現好きです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年6月7日 17時) (
レス) id: 773923ce37 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 凜憧さん» 凜憧さん！コメントありがとうございます´`* 共感する部分ありましたか…すごく自己満作品だったのですが、そう言っていただけて安心です。こんな重岡大毅が居てくれればなぁ…笑 (2019年5月30日 15時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 更新お疲れ様でした。共感する部分とこんなふうになったらいいなという希望を含んだ部分がすごく染みました。完結お疲れ様でした！ (2019年5月28日 17時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2019年5月1日 18時
