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あたしがツバメと遊んでいると、いつからか寝息が聞こえてきた。
机に突っ伏して寝てる美結と、ゴロンと横になりあっちを向いて教科書を枕にしている神ちゃん。
右隣は…と、意外にも真剣にまだ問題を見ている。
ミャー
大毅の被っている毛布に潜り込んだツバメ。
あたしも被ってれば良かったな、って。
遊び相手が居なくなったからしょうがなくワークに向かったけど…答えを見ても分からないような問題ばかり並び、やる気はいつまで経っても湧き上がってこない。
そもそもさぁ、数学なんてなしでいいやん。
算数で十分やん。
一旦思い出すと止まらなくてうつ伏せに寝転んだ。
無理無理、数学なんか出来るやつの気がしれん。
『おい、笑』
「んー何か無理や」
『ほんじゃ俺も止めよかな』
伸びをする姿が視界の端に見える。
そのまま後ろに倒れてきて、ちょうどあたしと並ぶ形で寝そべってきた。
『ツバメ、寝とる』
「えっ見たい」
ちらりと毛布を上げれば大毅の足にくっついて丸くなっているのが見えた。
「ほんまに可愛いなぁ…癒しやん…」
ずっと見ときたい。
ずっと見れるこれ。
自分から大毅の方へ寄っていってるのにも、毛布の中に入りかけていることにも気づかず。
ツバメの小さな呼吸に全神経を研ぎ澄ませて周りの状態は何も見えてなかった。
気づいたのは、引き寄せられてから。
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ひーな(プロフ) - 最初のアカツキの表現好きです(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年6月7日 17時) (レス) id: 773923ce37 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 凜憧さん» 凜憧さん!コメントありがとうございます´`* 共感する部分ありましたか…すごく自己満作品だったのですが、そう言っていただけて安心です。こんな重岡大毅が居てくれればなぁ…笑 (2019年5月30日 15時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 更新お疲れ様でした。共感する部分とこんなふうになったらいいなという希望を含んだ部分がすごく染みました。完結お疲れ様でした! (2019年5月28日 17時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2019年5月1日 18時