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あの頃、あたしには彼が全てだった。
彼が隣にいる世界が色づき
彼の前でだけ呼吸が出来た。
(( 別れよ ))
好き、が分からなくなっていた。
(( 嫌や。……嘘、笑 分かった ))
今でもたまに夢に見るほど痛烈な記憶。
痛くて辛くて、何とも呆気ない。
(( お前変な噂流すなや ))
(( え? ))
(( 俺がリホのこと好きとか言うたんやろ ))
(( は…何それ、そんなん言うてない! ))
(( ピーーがAが言うてたって言うとった ))
殺して殺して殺しまくって。
絞り出した声の奥底の感情に彼は気付いていただろうか。
(( 別れたからって根も葉もないこと言うほどあたしは腐ってない ))
嫌われたくない
その一心で。
自分を消したこと。
縋ったこと。
とても惨めだったろう。
(( なぁA、あいつお前と別れて2日でリホと付き合ったらしいで?クズすぎよな笑 別れて正解やん ))
色が消え音が消え時が消え。
信じたかったものと信じていたものはガラガラと崩れ落ち。
後に残ったのは涙と無感情。
必死に恋した4ヶ月は、
全て無駄だった。
(( 消えればええのに ))
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ひーな(プロフ) - 最初のアカツキの表現好きです(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年6月7日 17時) (レス) id: 773923ce37 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 凜憧さん» 凜憧さん!コメントありがとうございます´`* 共感する部分ありましたか…すごく自己満作品だったのですが、そう言っていただけて安心です。こんな重岡大毅が居てくれればなぁ…笑 (2019年5月30日 15時) (レス) id: 94c6d0cc26 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - 更新お疲れ様でした。共感する部分とこんなふうになったらいいなという希望を含んだ部分がすごく染みました。完結お疲れ様でした! (2019年5月28日 17時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カジャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時:2019年5月1日 18時