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〜Aちゃんside〜


叔母「見知らぬ男と一緒に出歩くような子に育てた覚えは無いわ。私がきちんと育ててあげたと思っていたのに、まだ足りていなかったみたいね?」


お母様は眉をつりあげながら私に問う。


『……ごめんなさい』


私の謝罪にも動じず、お母様は憎悪の目を私に向けるばかりだった。
私は更に苦しくなる。


叔母「もう事情は分かりました。宗像さん、だったかしら?もうお帰りいただいて結構です。それと、もう2度とAには会わないと約束してくださる?」


草「…分かりました。」


『…え』

私は最初こそ草太さんの予想外の返答に驚き彼を見上げた。
しかしこれ以上草太さんに迷惑をかけるわけにはいかない。

それでいい…。


叔母「ようやく話が通じた様で。ではこれで」


お母様は私の腕を強引に掴み、家に入れようとするも草太さんが止める。


草「少し待ってください」


叔母「…まだ何か?」


草「その代わりこちらにも約束して欲しいことがあります。
Aには手を出さないと約束していただけますか?責任は私にあります。もうAには2度と会わないと約束するので、処罰とやらはしないと約束してください。」


叔母「…いいでしょう。処罰は致しません。これで良いでしょう?ほら、お帰りなさい」


草太さんは半分追い出される形で出ていった。そのため私とほぼ目を合わせることなく別れることになってしまったのだ。

しかも多分、永遠にー。

私はこの上ない絶望感に打ちひしがれていた。




〜草太さんside〜



しまった。


証拠を聞かずに出て行ってしまった。


あの叔母がAに処罰をしようがしまいが、俺にはわからない。

しかし追い出される形で出て行ってしまったため、もう取り返しもつかない。

きっとAは今晩辛い思いをすることだろう。痛い思いをすることだろう。


ごめん、A。俺はお前に何もしてやれない―。


悔しさと自分の情けなさのあまり手に力が入る。

どうしようもない現実に怒りすら覚える。


別れ際に見せたAの泣きそうな顔は、俺が叔母としたあの約束によるものだろう。
あんな顔をさせたのは自分だ―。


草「しかし俺はそれで終わらせるつもりはないよ。
絶対にここから出して、自由にしてあげるから。そして俺が幸せにしてあげるから。だから今は少し我慢していてくれ。これが俺とお前との約束だ、A。」


俺は屋敷を振り返ってから、ようやく足を運び、次の目的地のために歩き出した。

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(プロフ) - 嬉しいお言葉ありがとうございます、お待たせしてしまってすみません!‪ ᵕ ᵕ̩̩ (5月24日 22時) (レス) id: ef5ba95522 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - とても面白いので更新お暇な時にお願い出来ればいいなと思います (2023年2月26日 22時) (レス) @page13 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - えっえっ嬉しすぎます…頑張ります!!お名前すずめちゃんなの可愛いですね ‪ෆ ̖́-‬ (2023年1月4日 22時) (レス) id: 1505929e17 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ - 大大大好きです!とっても面白いです!!これからも更新頑張ってください!! (2023年1月2日 22時) (レス) id: cc1cce8453 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 本当ですか‼︎そう言っていただけてめちゃんこ嬉しいです!泣 (2022年12月30日 1時) (レス) id: d3145eb9ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月27日 22時

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