この恋は、365日限定。【 N.K 】 (ページ1)

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『和くーん！』

そう言いながら手を広げ、走って俺の胸に飛び込んでくるA。

飛び込んでくるAを、俺は優しく受け止め包み込む。

「どうしたのよ？いきなり飛び込んできて。(笑)」

俺が首を傾げそう聞くと、悲しげな顔をして俺の胸に顔を埋める。

『いや、ただ怖くなっちゃって…。』

俺の両腕に、かすかに振動が伝わった。震えているのだ。

「んー、そうかそうか。大丈夫。俺がついてるから。」

俺は右手でAの頭を抱え、左手で背中を撫でた。

「あと2ヶ月…。もうそんな時期か…」

『嫌だ…。死にたくない。和くんと離れたくない…っ。』

そう言いながら泣いている彼女のおでこに、俺は何も言わず唇を落とす。

それで安心したのか、Aはフフッと微笑み、ベットに戻り寝てしまった。

そして俺はAの頭を撫で、寝ているAを見つめる。

「…俺が必ず守ってやるから。」

俺はそう心に誓い、Aの目から出た涙を親指でふきとった。