【混部ジョジョ】転入生ってやつです。 (ページ1)

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プロローグ。ページ1

車の窓から見慣れない景色を眺める

綺麗な町だなぁ…

「もうすぐ着くからな。誕生日に買ったペン、無くすなよ？」

『うん。ちゃんと胸ポケットにしまってあるよ』

「お友だちと仲良くね。喧嘩なんてしちゃだめよ？喧嘩しないことにこしたことはないんだから」

『母さん、俺が一度だって喧嘩したことあるかい？』

「…ないわね。優しい子に育ってくれてママ嬉しいわぁ」

いつも通りの会話をしていると車が車道の脇に止まる

「風邪引いたりしないようにね。時々電話するからね」

「新しい学校でも頑張るんだぞ」

『うん。父さん母さん、行ってくるよ』

車を降りて荷物を全て出す

「じゃ、行くからね。側に入れなくてごめんね」

『大丈夫だよ母さん…俺のためにお仕事頑張ってくれてありがとう…』

「今度たまには家族で出掛けよう。Aの好きな所にな」

『うん、ありがとう…父さんも母さんも体に気を付けてね』

名残惜しいが手を降って見送る

見えなくなるまで手を振って手をぱたりと下ろす

永遠に会えない訳じゃないがやっぱり寂しいな

『行くか…』

荷物を手に転入先に歩き出す

今日から、ここが俺の帰る場所だ