うさぎちゃんとうさぎ君【BTS】

うさぎちゃんピンチ ページ4

　
　
　

「何がアホらしいの？」




え


振り向くと、そこには黄金マンネと呼ばれるチョン・ジョングクの姿が。





「お疲れ様ですジョングク先輩！」



何もなかったようにすぐに笑顔で挨拶するけど、今の完全に聞かれてたよね…？


どうしよう、こんな自分にマイナスになるような行動を見られたこと今までで一度もなかったのに。

　
　
　
というかなんでこんなタイミングでここにいるの！？




「うん、お疲れ様。 さっき大丈夫だった？」


パッチリ二重の目を細めて笑うジョングク先輩。

カムバが被って音楽番組の廊下ですれ違うことはあったけど、初めてこんなに近くで見た。


顔も、スタイルも、かなり整ってる。
こんなに真近で見ても肌綺麗だし、悪いところが見当たらない。




だけど、

職業柄なのか、自分が作り笑いを沢山してるからか
今ジョングク先輩が作った笑顔だって、気付いてしまった。




「さっき？何のことですか？」



―――ああ、本当にどうしよう。





「"うさぎちゃん"って本当は計算高いでしょ？」





―――…いやな人に見られてしまった。







片方の口角を少しだけ上げて、ニヤッと笑うその顔にドキッとしたなんて絶対にうそ。

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