私のヒーローアカデミア(4) (ページ1)

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月曜日　歓迎会　私目線ページ1

暗い。停電、ではないはず。虫呼 A。今、暗い部屋で1人戸惑っています。この暗い部屋は、寮の談話スペース。休み時間、芦戸さんに「今日の放課後、談話スペースで話したいことがある」と言われて来たけど。
A「ひとまず…電気…」
手探りで、電気のスイッチを入れた。
次の瞬間、私の目に20人の人々が映った。
A「わ…!!」
「せぇの…」
『これからよろしくね!!』
そして、20人の声に驚愕する。
「ということで、虫呼くん!歓迎会だ!!」
A「ありがとうございます…!でも、何でサプライズで？」
「委員長が、サプライズがいいって!」
「女性はサプライズが好きだと聞いたんだが…違ったか？なら申し訳な…」
A「いえ…!嬉しいです、わざわざ考えてくれて!」
「委員長、よかったね？」
「…あぁ!」
「じゃあ、今日は楽しもうぜ!!」

「Aちゃん!」
A「葉隠さん!何ですか？」
「せっかくAちゃんの歓迎会なんだから、これ着てみない?!」
A「ドレス…?!」
「透ちゃん…好きね。ケロ」
葉隠さんが見せたのは、水色のドレスだった。しかも、見た限りでは膝上に見える。
「虫呼さんに似合うよう、お造りしましたわ。気に入りませんでしたか…？」
A「え？いや、そういう訳じゃ…」
わざわざ造ってくれた八百万さんに悪いと思い、私はそのドレスを着ることになった。

「Aちゃん、着れたー？」
A「はい、でも…似合ってないと思います…。」
突如、八百万さんの創造により造られたついたての裏から答える。今まで膝下のスカートしか履いたことがないから、余計に不安だ。
「じゃあ、登場してもらいましょう!どうぞ!!」
A「…」
「…わぁ!!」
「似合う!!」
「なぁ爆豪!!Aちゃんが可愛い!!」
「…」
皆、お世辞だと思うけど、ちゃんと褒めてくれる。そんな中、爆豪くんだけが無言だった。
A「あ…。ごめんなさい、見苦しくて。」
「…」
「あーもう、爆豪ひでぇ!!こんな可愛いのに!!俺は可愛いと思うよ!!」
A「上鳴くん…。気、遣わなくていいから…。爆豪くんも本当…」
「可愛くないとは言ってねえだろ!!」
『え？』
A「…え？」
「え、いつも『殺すぞ!!』とか『クソが!!』とか言ってる爆豪が？」
「…明日は槍が降りそうだな」
「お？恋ですか爆豪くん？」
いまいち状況が読み込めない。爆豪くんが、私を評価している？
「うっせ!!モブどもが!!八百万!」
爆豪くんが、八百万さんの耳元で、何かを言った。それに対して八百万さんも頷き、何か造り始めた。