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が、インタビューは素直に答えたい。手抜きの仕事をするのが一番不本意だ。
「はい、基本的にはそうなんですけど。下野は同期で同学年で、何かと長期間一緒にいるので、本当に高校のクラスメイトみたいなんですよね。心置きなく喋れるというか、下野って男勝りなところがあるので」
自分でも不思議だった。なぜこんなにすらすらと、下野のいいところが出てくるのか。どうして下野について喋るだけで、こんなに笑ってしまうのか。
＿＿もしかすると、本当に"そう"なのだろうか。
「それは……信用されてるんですね」
「はい、結構そうみたいで」
あくまで曖昧に答えると、すぐに拓実から「なんで他人事なんだよ」と笑いかけのツッコミが入った。拓実はこう見えて、意外と意地悪だ。嫌いではないのだが、これ以上、相方を困惑させるのはやめてほしい。
「自分でもよくわからないんだって」
本当は「お前のせいだよ」と言いたかったが、話が混乱してしまうだろうし、いつかのラジオのように都築が板挟みになってしまうだろうからやめておいた。
全てはインタビューが終わってから、だ。
それから予想どおり、これから仲良くしたい芸人さんとファンの方々へのメッセージの二つを訊かれて、インタビューは終わった。
前室までの道。俺はまだインタビューをされているかのようだった。拓実は半笑いで言う。
「だから言ったでしょ」
「お前のせいだよ」
ずっと言いたかったことを口にした。が、攻撃力は弱いらしく、二人とも笑うだけだった。
メンバー間で俺だけがこんなにイジられるのも珍しいから、余程のことなのだろう。
「そんなに？」
「うん。バシ君、友達のままで下野のこと守ろうとしてるんでしょ」
また、返事が見つからなかった。俺と下野が交際することで下野に危険が及ぶかもしれないと、ずっと考えていた。つまり図星なのだ。
でも、守りたかったなんて、まるで本当に俺が下野を好きみたいだ。
「守ればいいじゃん、付き合っても」
都築が能天気に言う。拓実はニヤついていた。不思議と、じゃあ二人が守れよ、とはならなかった。
「わかったよ」
そう呟いたところで、前室に着いた。二人には聞こえただろうか。
それと交代で、下野と永田さんが呼ばれていく。
「三人ともお疲れー」
「お疲れ」
＿＿俺は下野に好かれている。が、それはきっと友達としてだ。だから、頃合いを見ていつか伝えるよ。
君のことが、一人の女性として好きだと。
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キリカゲ(プロフ) - 葉優さん» 感想ありがとうございます！御期待に添えられたなら何よりで御座います……。今後とも、御時間があるときにでも宜しくお願いします！ (2021年4月21日 23時) (
レス) id: 4f510e9748 (このIDを非表示/違反報告)
葉優 - みれました！とっても面白かったですすっごくいいお話でした〜！ありがとうございます！これからも応援してます (2021年4月21日 17時) (レス) id: ecefa0f2d4 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 葉優さん» 遅くなってすみません、続編にてリクエストを公開させていただきました。anotherと書かれているお話までがセットですので、是非合わせて御覧下さい！また、不備が御座いましたらお申し付け下さい……！リクエストありがとうございました。 (2021年4月18日 21時) (レス) id: 4f510e9748 (このIDを非表示/違反報告)
葉優 - 練習帳2！楽しみにしてます^_^ (2021年4月7日 19時) (レス) id: ecefa0f2d4 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 葉優さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて幸いです。リクエストもありがとうございます！そちらは続編の「練習帳2」にて近日公開致します。少々お待ちいただけると有難いです…！ (2021年4月6日 13時) (レス) id: 4f510e9748 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年1月8日 18時
