後日談 嫉妬 2人目線(3) ページ47
俺は、わかりやすいのか？
「虫呼さんのこと考えてる時、口元が笑ってる。」
それは、世に言う"変人"というやつではないか?!
「直さねば…!」
「いや、別にいいと思うぞ。違和感がある程ではない。」
俺はどうしたらいいかわからず、再び湯に潜った。
「気持ち良かった!恋話もできたし!」
芦戸さん、楽しそう。
一方、私と耳郎さんと麗日さんは疲れていた。
「ん、女子達も上がったかー」
瀬呂くん。その後ろを見ると、男子達も丁度上がったらしい。
「おぉ、風呂上がりの虫呼初めて見る!」
「エッ」
上鳴くんに1本、峰田くんに1本、イヤホンジャックが飛んでいった。
確かに、こう皆とばったり会うのは初めてかもしれない。
誰かに誘われない限り、寝る直前に入っているからだ。
そこで、不覚にも自分の失敗に気付いた。
A「私、脱衣所にもう1枚タオル忘れてきたみたいです。」
「そっか？じゃあ先に行ってるね!」
女子達は行ってしまったし、峰田くんに気を付けなくては、なんて下らないことを考えていた。
下らないこと、と思っていた。
脱衣所に入ると、視界の端でフラッシュが瞬いた気がした。小さく「やべ」と言う声が聞こえ、私は怒りが込み上げてきた。
…駄目だ、冷静に話を聞こう。
A「どうしたんですか？峰田くん…」
「あ、これは、違くて…」
私より先に、峰田くんのスマートフォンを取り上げる手があった。
「じゃあ、これはなんだい？」
「飯田ぁぁぁ…」
画面には、私の横顔が写っていた。
委員長、目が笑ってませんよ。
にしても、なぜ…
「間違えて撮ったのか？それでは削除でいいな？」
「あぁぁ…はい…」
委員長は慣れた手つきで写真を削除すると、「もう疑わしき行動は避けるんだぞ」と笑った。
この状況で不覚にも、格好いいなんて思った。
「…大丈夫か？」
そそくさと去っていった峰田くんを尻目に、委員長は心配そうに訊ねた。
A「大丈夫です。」
「そうか。では行こう。」
必要最低限しかない会話が、少し寂しくて。
A「委員長。」
「ん？」
呼び止めたものの、話題はない。
「どうした？」
少し屈んで目線を合わせられたことで、私の体温は明らかに上がった。
顔が赤い。虫呼くん、熱でもあるのだろうか？もしや呼び止めたのは、気分が優れないことを知らせるためか？
「気分はどうだ？」
A「普通、です。」
気分が普通だろうと、態度がおかしい。
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キリカゲ(プロフ) - 番外編を作成しました。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/datteatasi14/ 諸事情でエラーが起き、編集できなくなってしまった故にこちらに書かせていただきました。気付いてくださる方がいたら嬉しいです。そういった方がいたら、是非コメント欄へ…(すみません) (2018年9月13日 19時) (
レス) id: 4939a5f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 、さん» ご報告ありがとうございます。今外しました。大変申し訳ございませんでした。 (2018年7月23日 10時) (レス) id: 347b44d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9b8c9f802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカゲ | 作成日時：2018年7月22日 23時
