後日談 嫉妬 2人目線 ページ45
「虫呼、行くぞ!!」
A「はい!」
切島くんと息を合わせ、目を見開く。
囮になった切島くんと目を合わせ、私がスパイダーショットを見舞う。
A「よ、し!」
拘束された委員長と八百万さんを見て、思わずガッツポーズをする。
ただ今、戦闘訓練中。
退院し、次の日から授業に出始めた私は驚愕された。しかし、遅れは取れない。プルスウルトラだ!
相手が成績優秀者の2人だから、手加減はいらない。逃げられぬよう、糸を放出させ続ける。
「解きますわ!」
「俺も、今っ…!」
やっぱり通用しないか？
まだまだ…!
「っ、おらぁ!!」
「っぅ…!」
切島くん…囮すごい…!
「おっし!!…っ?!」
「油断大敵だぞ、切島くん!!」
「虫呼さんも、ですわ!!」
数秒後、私達2人は同じ縄に縛られていた。
「くそー、やっぱ強いな!」
A「でも、囮すごかったですよ!」
仲良さげに話す2人。
…虫呼くんと切島くん。
虫呼くんの気持ちを知る前、2人は両想いなのだと思っていた。
切島くん＿あの時尋常じゃなく泣いていたのは、もしかして両想いでなくとも＿
「飯田さん。」
「ん、八百万くん？」
突然の声に、我にかえる。
「…すみません。」
「何がだ？」
八百万くんは、顔を赤らめて下を向いた。
「私の作戦が、悪かったかと…」
「ん？」
「お2人…随分肌が密着されていたので…」
肌が、密着？
「同じ縄に縛ったことで…飯田さん？」
八百万くんが顔を除き込んだのは、俺の顔が赤かったからだろう。
切島くんはもとからだとして、虫呼くんは上着を脱いでいた…
…駄目だ、授業の一貫だ。
八百万くんも、切島くんも、虫呼くんも…真面目に戦闘訓練をしていただけだ。
「いいんだ、気にしないでくれ。」
委員長と八百万さん…仲良いのかな？
いや＿こんな時委員長なら、無理してでも気にしないようにするはず。
「虫呼？」
A「なんでもないです、ついボーッと…!」
「無理、するなよ。」
読まれているようだ。
でも＿切島くん、最近おかしい？
大人しいというか、大人になった？
「飯田ー、そりゃ嫉妬だな!」
「む…嫉妬？」
男子会は、これで何回目だろう。
今回は、轟くんの部屋で行っている。
畳とは…どこから取り寄せたのだろう。
「あれ、嫉妬わからない？まぁ、飯田はしたことねえか!」
俺は、いまいち上鳴くんの言葉が理解できなかった。
「悪い飯田、そんなこと」
「いいよ。虫呼くんの気持ちを知ったんだ。俺に、心配する必要はないからな。」
切島くんが謝る必要はない。
男の嫉妬は醜いだろう。
彼女に、そんな姿は見せられない。
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キリカゲ(プロフ) - 番外編を作成しました。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/datteatasi14/ 諸事情でエラーが起き、編集できなくなってしまった故にこちらに書かせていただきました。気付いてくださる方がいたら嬉しいです。そういった方がいたら、是非コメント欄へ…(すみません) (2018年9月13日 19時) (
レス) id: 4939a5f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 、さん» ご報告ありがとうございます。今外しました。大変申し訳ございませんでした。 (2018年7月23日 10時) (レス) id: 347b44d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9b8c9f802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカゲ | 作成日時：2018年7月22日 23時
