金曜日 私目線(2) ページ33
しまった。でも、これで脱け出す口実ができた。
「Aちゃん?!」
「待て!!」
待たない。敵かもしれないし。爆発音とともに、小さく悲鳴が聞こえた。それが何より緊急事態を訴えている。
変な正義感が湧く。
だから悲鳴は嫌いなんだ…!!
A「ゲホッ…はぁ…大丈夫ですかー??!!」
爆発は森で起きたらしく、小火が発生していた。
ここ…どうやら、私はここに思い入れがあるらしい。煙以外の苦しさがある。
この時間…9時半だ。何人先生(プロヒーロー)が残っている？
事件性は？
怪我人は？
出火元は？
弱小“個性”の私が小火に対応できる？
もうどうだっていい。この広い森だ。早くしないと大きな火事になってしまう。
考えるより先に体が動いていた。
A「人間を探知して…!!」
信じるのは己と、己が造った虫達だけで充ぶ
「君!!…1人で行くこと、ないだろ？」
A「…飯田、く」
「俺は怪我人がいないか探す!君は怪我人の処置を頼む!じきに先生が来るだろう。」
なんで。
「それまで、できることをしよう!!」
A「なんで来たの…!!」
「…見捨てることなど、できないだろう？」
…ヒーローじゃん。
「いたぞ!!2人!!」
捜索開始から数分、飯田くんの声が聞こえた。
A「誰?!」
「こっちだ!!」
声を頼りに進むと、地面に掘られた穴に身を潜める人影が見えた。
A「パワーローダー先生!!…と？」
1人は発明科教師であるパワーローダー先生。もう1人は見知らぬ女子だった。
「発目くん…?!」
「私の実験のせいで…すみません!! 私はどうでもいいんです、先生が!!」
「平気だ。にしても、君達子供だけで来たのかい？」
明らかに平気じゃない。爆発に直撃したのか、肩や腕から大量出血している。発目さん？は擦り傷程度のため、庇ったんだろう。
この穴はパワーローダー先生が掘ったものらしく、一時的に避難している様子だ。
「応急処置を!!」
A「了解」
飯田くんの声で我にかえった。混乱し、1人では何もできなかったかもしれない。自分の服を裂き応急処置を終えたところで、聞き慣れた声が響いた。
「おぉぉぉぉぉい!!」
「掬え、黒影…!!」
「アイヨ!!」
黒影に4人もろとも掬われる。
A「上鳴くんと常闇くん…？」
「今です!」
「おう。」
八百万さんの声が響き、途端 森は氷に包まれ、直後 炎で溶かされ水浸しになった。
「乗せろ。」
障子くんに言われるがままに2人を背中に乗せると、寮へ駆けて行った。
他のクラスメイトも総動員で様子を見ていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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キリカゲ(プロフ) - 番外編を作成しました。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/datteatasi14/ 諸事情でエラーが起き、編集できなくなってしまった故にこちらに書かせていただきました。気付いてくださる方がいたら嬉しいです。そういった方がいたら、是非コメント欄へ…(すみません) (2018年9月13日 19時) (
レス) id: 4939a5f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 、さん» ご報告ありがとうございます。今外しました。大変申し訳ございませんでした。 (2018年7月23日 10時) (レス) id: 347b44d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9b8c9f802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカゲ | 作成日時：2018年7月22日 23時
