水曜日 保健室 男子生徒目線 by上鳴 ページ24
「Aちゃんが倒れた？」
「そうだっつってんだろ。荷物持って保健室行け。」
放課後、と言ってもホームルーム終了から数分後の教室。珍しく爆豪から話しかけてきたと思ったら、なんて物騒な。
Aちゃん、最近よく倒れるな。不安定になってるんだろうな。辛いんだろうな…。
「んー、別にいいんだけど、爆豪は行かねえの？」
「…先生に呼ばれたんだよ。半分野郎も。」
「なんでだ？」
「…知らね。十中八九あいつが絡んでる。」
推理すごい。やっぱり、才能マンか。
からこそ、辛かったりして？飯田も秀才だし。
「へー、了解。」
「まとめて席に置いてあるらしい。さっさと行けよ。」
爆豪が、こんなにも落ち着いて話すなんて。初めて見た。
「爆豪…成長したな…。」
「…うるせえ。」
「あれ、急に酷くね？」
「…余裕ねえだけだクソが。」
余裕…俺には難しくて、よくわからなかった。
「失礼しまーす!Aさんの荷物届けに来ました。」
「そうかい。奥で寝てるよ。…にしても、よく来るねぇ。」
そうか、耳郎の時も。
あの時、Aちゃんのおかげで勇気出たんだった。
「…寝てるかぁ。」
Aちゃんは、Aちゃんらしい綺麗な寝相で寝ていた。
…今起きたら『何見てんの気持ち悪い』とか言われそう。
以前なら『荷物ありがとうございます』とか言って、にこっと笑うんだろうな。
「恋しい…。」
きっと誰にも聞こえてない。大丈夫。そもそも、やましい意味ではない。俺の彼女は耳郎だし。でも、俺が今耳郎と付き合っているのは、Aちゃんのおかげでもある。
「うー…。」
悩ましい。少なくとも今、クラスの空気はとても良いとは言えない。
「早く戻ってくれよぉ…。皆悲しいよ…。」
Aちゃんは、起きそうで起きない。
「はぁぁぁ…。」
A「ん…。」
「あ、Aちゃん…!!」
起きた。峰田に見せてやりたい。少なくとも、今は無理だろうけど。
A「爆豪くんと轟くんは？」
やべ。自分が絡んでるなんて言われたら、冷たいなりに罪悪感湧くよな。
「あいつら、は…、まぁ、色々あって先生と話してる。」
Aちゃんは、冷たく「ふーん」と言ってから、まとまって置かれた荷物を見下ろした。
A「…荷物ありがと。」
お礼、きちんと言う系…?!
「え?!あぁ、うん。」
A「…何…。」
そんな、少し驚いただけで、汚物を見るような目で…。
「あ〜、えっと、“個性”にかかる前のこと思い出したいんだって？」
耐えきれず、話題を変える。
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キリカゲ(プロフ) - 番外編を作成しました。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/datteatasi14/ 諸事情でエラーが起き、編集できなくなってしまった故にこちらに書かせていただきました。気付いてくださる方がいたら嬉しいです。そういった方がいたら、是非コメント欄へ…(すみません) (2018年9月13日 19時) (
レス) id: 4939a5f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 、さん» ご報告ありがとうございます。今外しました。大変申し訳ございませんでした。 (2018年7月23日 10時) (レス) id: 347b44d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9b8c9f802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカゲ | 作成日時：2018年7月22日 23時
