月曜日 放課後 クラスメイト目線 ページ18
「…つってた。」
「そうか…何か、感じ取ってくれたんだな!」
「かっちゃん…それで一緒にいたのか、成る程…。」
「『成る程』ってなんだクソデク!!」
時折爆豪の暴言が響く中、談話スペースでは、虫呼について話し合いが行われていた。
「はぁ〜、ようやくAちゃん色出てきたな!」
「ちょっと上鳴…。」
「部屋でやれや!!」
どんな形であれ、皆少しずつ虫呼が戻っていくようで、安堵の表情を浮かべていた。
「にしても爆豪くん、頑張るねぇ…!」
「それだけ、Aちゃんがいい子だからだよ!」
爆豪もそれに反論せず、落ち着いた声色で再び話し始めた。
「つーか、あくまで俺の考えだ。俺の考えだが、それが合ってれば、記憶上書きされちまうぞ。」
「え？」
「だからよ…」
「リセット…0から始めたことになる、ってことだろ。」
面倒臭そうにしていた爆豪に変わり、轟が話し始める。
「虫呼がヒーロー科…1年A組に来た時の記憶より、今の状態…“個性”にかかった状態が初期設定みたくなるっつうか。」
「忘れちまう、ってことか?!」
「記憶は、何時か薄れ行くもの…。」
常闇の言葉に、全員が息を呑む。
「…でもさ!話を聞く限り、出来事はほぼ覚えてるよね!」
全員が緑谷に同調するが、飯田だけが顔をしかめていた。
「飯田？どうした。」
「…辛いよね…。」
唯一飯田の気持ちを知る麗日が、1人納得したように頷いていた。
「おいテメェ!なんだかんだ言って、今日1度も発言してねえぞ!前回もまとめるだけだっただろうが!」
「…」
「なんか言えや!!」
「忘れてしまってるんだぞ!!」
飯田の険しい表情と、憎悪のような何かが込められた声と言葉に、全員が圧倒される。
「俺達…１年A組全員で培ってきた思い出や友情は…彼女の中では無いものとされてるんだぞ!!『出来事』だけ覚えていたって意味なんか…!!『感情』や『感覚』…もっと大切な想いも、何も覚えてない!!
また、いつ、どの記憶が消えてしまうか、わからないんだぞ?!」
静まりかえった空間に、涙ぐんだ声が響いた。
「悪い…誰も、間違ったことは言っていないのに…。」
麗日だけが飯田の背中をさする中で、皆が飯田の辛さを痛感していた。
「…また明日、自分の考えを整理してから集まることにしましょう。考えすぎは、体によくありませんわ。」
副委員長である八百万が上手くまとめ、各自自室へ戻ることになった。
挑発、というわけでもないが、それらしくなってしまった爆豪が「悪い」とだけ言って戻っていった。ソファーについた涙の後が、後味の悪さを物語っていた。
火曜日 食堂 私目線→←月曜日 中間テスト後 男子生徒目線 by爆豪
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キリカゲ(プロフ) - 番外編を作成しました。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/datteatasi14/ 諸事情でエラーが起き、編集できなくなってしまった故にこちらに書かせていただきました。気付いてくださる方がいたら嬉しいです。そういった方がいたら、是非コメント欄へ…(すみません) (2018年9月13日 19時) (
レス) id: 4939a5f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 、さん» ご報告ありがとうございます。今外しました。大変申し訳ございませんでした。 (2018年7月23日 10時) (レス) id: 347b44d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9b8c9f802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカゲ | 作成日時：2018年7月22日 23時
