月曜日 中間テスト後 私目線 ページ16
A「んんんんん!!」
女子トイレの鏡の前で唸っている私は、気性が荒いと思われるかもしれない。
でも、それくらいもやもやする。
忘れちゃいけないこと、あった気がするの＿
「えーっと…Aちゃん？」
A「麗日さん…!」
まさか、人がいたとは。何も考えていなかった馬鹿な自分を、惜しみ無く恨む。そして麗日サン、別に聞かないふりしてくれたっていいでしょ…。
「唸ってたけど…体調悪い？」
A「別に…平気。もう行くから。」
いつも通り、つんと流す。そう、いつも通り。
「あのさ!!」
A「…何。」
「…飯田くんのこと、覚えてる…？」
A「…飯田、かぁ…。」
正直、あの人とは1番関わりが無いだろう。文化祭にも一緒に行っていたらしいが、他校を偵察したいとか、そんな理由だろう。詳しくは覚えていないし、とやかくは言えないが。
A「存在自体は覚えてるけど？」
「だよね!…正直、飯田くんのことどう思う…？」
どう思うも何も、関わり自体少ないし。
A「普通にクラスメイト。」
「…」
A「は？」
「…あ〜、うん、そうだよね!急にごめんね?!気にしないで〜!」
変な人。悪い人ではないが、不可解だ。
それにしても。
忘れてしまったことも、今回かかった“個性”が関わっているらしい。それで、一部の記憶が改変されたとか。
…ま、無理に思い出すこともないか。
トイレから出ると、誰かとぶつかりそうになってぎりぎりで止まった。
「あ”ー、テメェか。」
A「ん、すみません。」
爆豪くんだった。一応挨拶だけして、そのまま通りすぎる。
「…おい。」
A「…何。」
「…今日の戦い、良かった。にわかなりにやったんじゃねえの。」
引き留められたと思ったら、そんなことか。
A「…ありがと。」
「別に、俺は地味じゃないと思うからな、もう地味と思うんじゃねえぞクソが。」
地味…いつか、誰かに相談した気がする。爆豪くんだっけ。爆豪くん「だけ」だっけ。いや、違う。
もっと、たくさんの人に救ってもらった。
A「爆豪くん。」
「あ”、なんだよ。」
A「私、何を忘れてんの？」
緑谷くんに、同じことを訊いた。ろくな答えはもらえなかったけど。
「…自分で考えろや。」
A「自分で考えてもわからないから訊いたの。」
「…じゃあ、逆に何を覚えてるんだよ。」
何を？そんなこと、半ば記憶障害状態の私に訊かれても。
「…テメーは、どうしたいんだよ。」
どうしたい？どうすれば、このもやもやは無くなるんだろう。
どうすれば…＿
「…大丈夫かよ。」
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キリカゲ(プロフ) - 番外編を作成しました。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/datteatasi14/ 諸事情でエラーが起き、編集できなくなってしまった故にこちらに書かせていただきました。気付いてくださる方がいたら嬉しいです。そういった方がいたら、是非コメント欄へ…(すみません) (2018年9月13日 19時) (
レス) id: 4939a5f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 、さん» ご報告ありがとうございます。今外しました。大変申し訳ございませんでした。 (2018年7月23日 10時) (レス) id: 347b44d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9b8c9f802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカゲ | 作成日時：2018年7月22日 23時
