休日 談話スペース 男子生徒目線 by緑谷 ページ11
「緑谷…行けるか？」
「馬鹿、緑谷しかいねえだろ。」
今、談話スペースでは1−A全員…虫呼さんを除いた１−A全員で話し合いが行われている。
「うん。行ける。」
今朝、僕らはここに集められた。そして、虫呼さんがかかった“個性”についての説明があった。
かかった“個性”は「反転」というものだということ。
それによって、僕らへの態度が反転しているということ。
そして、その“個性”は
よほどの衝撃がないと、解除されないということ。
そんな状況にも関わらず、遠慮なく全員で保健室に押しかけてしまったことを後悔した。あの後、虫呼さんは再び倒れた。恐らく、心に負担がかかったんだろう。
「…俺は、何やってんだ…ッ!!」
「俺も同じ気持ちだ。でも今は…今は、どうしようもない。」
一緒に文化祭に行っていたらしい飯田くんとかっちゃんは、ただひたすらに嘆いた。
だって、僕が思うにかっちゃんは…。
「…俺ッ…絶対嫌われた。自分勝手に気持ち押し付けて…自分の好感度上げて…。反転してんだろ?!俺…もともと嫌われてりゃあよかった…そしたら今、寄り添ってやれた」
「かっちゃん…!!」
「だからデク…テメェ、下手こいたら許さねえぞ…!!」
かっちゃんは、涙目で訴えかけた。
現在、僕らで話し合って出た案は、
僕らの名前を呼ぶ。
僕らの“個性”を言う。
僕らのことを…僕ら「と」のことを思い出してもらう。
衝撃なんて…昨日倒れた時みたいに苦しいに決まってる。
今のところ、
「落ち着いて申し訳なさそうに、尚且つはっきり話せる人」
がその案を実行するということで、僕が有力候補にあがっている。女子がいいとも言われたけど、勇気が出ないとのことだ。
本当にできるかわからないけど、今は虫呼さんの力になりたい。
「…っそ…!」
「轟くん?!」
轟くんの目から、ただただ涙が溢れていた。普段多くのことは語らない轟くんが、感情を露にするなんて。
「俺…何もできない。あいつは…いつも俺らのこと、考えて…俺らのために動いてた、のに…!
俺も、爆豪と一緒だ。くそっ…。」
「轟くん…。」
重い空気が流れる。
「確かに、そうだよな。何があっても、俺らのことは悪く言わなかった。」
「そ、そうだな!ほら、俺アホだから、よく勉強教えてもらって。相談にも乗ってもらっ、て…。」
今、この場の全員が、虫呼さんを想っている。
ずっとこのままなんて、耐えられない。
それぞれの想いを背負って。
「僕が、行くよ。絶対、もとに戻してみせる。」
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キリカゲ(プロフ) - 番外編を作成しました。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/datteatasi14/ 諸事情でエラーが起き、編集できなくなってしまった故にこちらに書かせていただきました。気付いてくださる方がいたら嬉しいです。そういった方がいたら、是非コメント欄へ…(すみません) (2018年9月13日 19時) (
レス) id: 4939a5f3d3 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - 、さん» ご報告ありがとうございます。今外しました。大変申し訳ございませんでした。 (2018年7月23日 10時) (レス) id: 347b44d7b3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9b8c9f802a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカゲ | 作成日時：2018年7月22日 23時
