【約束のネバーランド】せんせい【男主】

ep.5 ページ5

ーー


「ノーマン、レイ、エマ」

「すごいわ３人とも！また３００点！フルスコアよ！」


ママがそう言って喜んでいるのを頬杖をついて眺める。

フルスコアなのは今に始まったことでもない。
素直に喜んでいるのなんて１人くらいだ。


「イェーイ！」

「エマ、やったね！」


エマ…アイツが俺と同じ１１歳だとは思いたくない。

フルスコアの発表が終わったところで、
満員だった勉強部屋から徐々に人が減っていく。


『ガキ』

「んー、ママに褒められるならガキでもいいかも？」

「レイは素直じゃないから…っと、僕は先に外に行っていようかな」


ギッとノーマンを睨みつけると、余裕ありげな表情で
ひらひら手を振り部屋を出て行った。


「ねぇ、レイ？今日は」

『パス』

「チェッ、たまには混ざればいいのに」


ノーマンの後に続いて、エマも部屋を駆け足で出て行く。
アイツらはまた、鬼ごっこでもやるつもりなんだろう。

ーー俺は俺で、今手元にある本は読み終えてしまったので
新しい本を取りに図書室に寄らないといけない。

おそらく、あの先生が居るであろう図書室へ。

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