ep.25 ページ25
ーー私の心配は杞憂だったようで、それからは何事もなく、いつも通りの朝だった。
みんな(最近お寝坊さんな先生は除く)で朝ごはんを済ませ、お片づけをし
いつも通りにテストを受けて…
そして、やっと訪れた自由時間。
『ノーマン！レイ！今日も外で遊ぼ！！』
勉強部屋から去っていく小さい子たちに混ざって、二人を遊びに誘う。
「そうだね、天気も良いし」
「暑いからパス」
その誘いにノーマンが賛成して、レイが反対する。
いつもならそんなレイに呆れたフリをしてノーマンと外へ行き、脱獄の準備を進めているところだけど
今日からはレイも脱獄に協力してくれるんだ！
レイは基本こういう誘いに乗ってこない。だから、脱獄準備を進める際には周りに怪しまれないよう
バレないように後で合流する、と昨日話していた。
『そっかー…後でも良いから来てよね！レイ！』
「いや、俺今日は図書室に用あるから」
『「…えっ」』
予定とは違ったセリフが出てきて、私とノーマンは素で驚いてしまった。
そんな私たちを見て、ああ…と察したレイは私に近づき
「まあ、着いてこいって」
そう耳打ちし、勉強部屋を後にする。
『…ノーマン、どうしよ』
「んー、着いて行くしかないみたい？」
困惑する私に、ノーマンはいたずらっ子のように笑った。
………………
………
『ちょっと、レイ！！何考えてんの！？』
走ってやっと追いついたレイの肩を掴んで、今思いつくありったけの言葉をぶつける。
『約束(脱獄)そっちのけで本！？どんだけ本の虫なの！！』
私と本、どっちが大事なの！？とレイの肩を揺らしそこまで言ったところで
待て待てとレイとノーマンに取り押さえられる。
「ちょっと、エマ」
「はぁ……お前ってバカ？」
『バカって言う方がバカなの！』
「いや、だから
今日は、資料集めの日だって言っただろ」
ーーそう言われて、急速に頭が冷えていくのを感じた。
そう言えば、そんなこと言ってたような……ないような？
『でっ、でも！
知ってたならなんで図書室って聞いた時、ノーマンも驚いてたの！？』
「大声では言えないけど…あれは、驚いた演技(フリ)」
『……』
「…アホ」
恥ずかしさで、手でそっと顔を覆った。
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名無し(プロフ) - やばい！面白すぎてやばい！一気読みして来ました！完結しているのが残念でしたが凄く良い作品でした！ (2021年6月13日 15時) (
レス) id: cfb7b828ee (このIDを非表示/違反報告)
緑豆太 - ママアアアアア (2019年4月15日 22時) (レス) id: 92e40b26df (このIDを非表示/違反報告)
羽毛ふぇると - 給料日の回のマッマめっちゃかわよい....尊き...いっぱいちゅきぃ... (2019年4月13日 2時) (レス) id: 6073aafc50 (このIDを非表示/違反報告)
左京 - めっちゃ好きです！まさか先生とは！今までにない設定なので楽しんで読めます！更新頑張ってください！ (2019年4月5日 19時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：woof x他2人 | 作成日時：2019年4月4日 3時
