Dating【R.F】

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あれから、お店に行くたび私は大吾さんに「おすすめ」を注文する。






黒服の大吾さんは、童顔に見えるけど私より年上らしい。まあそりゃそうか…








「Aちゃんこんばんは。今日はなあ、のんちゃんは？」


『んー、じゃあその人で』


「はは、相変わらずやなぁ」









こちらにどうぞ〜、って、通してくれる席はもう安定。




未成年の常連客なんて私くらいらしく、大吾さんは私にちょっとばかし優しい。

元がわからないけど、淳太さん曰く








「大吾、あいつ普段は金使わん客とブス大嫌いやからな。特に未成年なんか論外」







らしいから、まあ良かったかも。









大吾さん、綺麗なお顔なのにキャストしないの？って聞いた時の答えが




「俺ブスの相手なんかできひん」




だったから、それが嘘じゃないこともわかる。








………って言っても、完全会員制のこのお店のお客さんで、不細工な人なんて見ないけどな…








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「こんばんはー！ご指名ありがとうございます。のんちゃんこと、望でーすっ」









少しして隣に座ったアイドルみたいに人懐っこい笑顔は、万人を虜にしてしまいそうで


立っていた時はすごく大きく見えたけど、可愛らしい人だと思った。









『こんばんは』



「はは、噂通りクールやなあ」



『そんなこと……って、噂って？』



「未成年のくせして初回から流星指名でシャンパンタワーいれた、って、もうそれ伝説やで！

しかも、要求が " 楽しませてください "って……もうほんまに最高！」









大袈裟な身振り手振りも、望さんがやるから可愛いもんだなとは思う。









『じゃあ…楽しませてください』









話が通ってるなら、私が言いたいことはこれくらい。








「はは、任せてくださーい」









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今日で来店は5回目。


流星、照史さん、崇裕さん、淳太さんがそれぞれ１回ずつ。




何も知らない大吾さんに、淳太さんいれられた時は泣きそうに怖かったけど、ホストの淳太さんは王子様みたいに優しかった。







………まあ家に帰ってからのギャップが恐ろしかったけど…。









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