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彼らの姿が見えなくなり、全身に入っていた力が一気に抜ける感覚がした。
思わず大きな溜息が零れ、横から視線を感じたので、慌てて口を塞いだ。
……しまった、まだこの人が居たんだった。
亮平「良かったね、大事に至らなくて。」
蓮「……はい。」
男性は病院の蛍光灯の青白い光に照らされ、すごく顔色が悪そうに見えた。
首元がガッポリと開いたVネックのシャツから覗く肌は紙のように白く、なんだか見てはいけないモノを見ているような変な気持ちにさせる。
よく見てみると、その白い肌には似合わないほど沢山の真っ青な斑点が散らばっていて、その人の知ってはいけない秘密を知ってしまったような気がした。
俺は慌てて視線を外し、病院内に飾られているインテリアを眺めるふりをした。
外はすっかり日が沈み、雪の勢いはさらに強くなっていた。
外の様子を見た青年は「わあ、雪がすごいよ！」と少し嬉しそうに頬を紅潮させ、こちらに向かって首を傾げた。
彼はどうやら大半の人間と同じく雪が好きな人間らしい。
反対に、今の状況下でこの外の様子を見て素直に喜べるはずが無い俺が顔を暗くさせると彼は心配そうに尋ねてきた。
亮平「電車とか大丈夫かな？良ければ車で送ろうか？」
蓮「……え？そんな、」
亮平「そんなに警戒しないでよ。俺、阿部亮平って言うの。小学校で先生をしてるんだ。さっきのラウールって子の担任の先生。ね？これだけ情報有れば怪しくないでしょ？」
彼はそう言ってクルリッと一周回って見せた。
随分子供じみたその仕草のあとからフワリと香った彼の優しい匂いにドキドキしながら、俺は「そうですね」と応えた。
亮平「えっと、、、君は？学生さん？」
蓮「いえ、違います。一応、社会人です。」
俺は彼に自分をどう説明しようか迷った。
どう言えば変に思われないのか。
よくよく考えてみれば、彼より自分のほうが圧倒的に情報の少ない不思議な人なのではないだろうかと。
彼の顔色を伺い話すことに内心面倒くさくなって来て逃げ出したいと思いながら、俺は当たり障りのない無難な自己紹介を脳内でグルグルと考えた。
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桜桃(プロフ) - 雛さん» うんっ！頑張ろ〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2021年9月19日 23時) (
レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» はーい！お互いに頑張ろっ！ (2021年9月19日 23時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 雛さん» こちらこそありがとう〜！次の更新もお楽しみに〜^ - ^また思いついた時に「パパぱん」のコメ欄によろしくね〜 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» パパは、パン屋さんっ！次の更新、楽しみにしてます！あと、この間はリクエスト答えてくれてありがとう！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» ありがとー！これからも頑張る！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月14日 22時
