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俺が美香ちゃんの頭から手を放した瞬間、ブスッとお尻の穴に何かが刺さった。
振り向くと康二くんが俺のお尻にカンチョーしていた。
子供の容赦のない力は地味に痛い。
油断は禁物である。
美香「ここでせんせいがえをおしえてくれるの！いませんせいはトイレにいってるよ！」
康二「トイレ！」
美香「ちょっと！それいじょういわないで！」
子供という生き物は無垢で純粋で、そしてとびっきり下品だ。
恥ずかしげもなく連呼される”トイレ”という単語に成人した大人としてどう反応すればいいのか分からず、俺はとりあえず苦笑いした。
今までの人生の中でこんなに大勢の子供に囲まれたことがないので、この騒ぎの収集方法が分からない。
何を言えば正解で、何をすれば間違いのなのか。
俺には到底見当もつかなかった。
俺が子供たちにされるがまま遊ばれていると、突然に子供の一人が叫んだ。
生徒「しょうたせんせいだ！」
生徒「あ、ほんとだ！」
振り向くと、俺と同じくらいの背丈の男性が教室に入ってきていた。
真っ先に目に飛び込んできた、燃えるような赤い絵の具が沢山ついたエプロンが眩しい。
彼の姿を見つけた途端、子供たちは一斉に【しょうた先生】の足元に駆け寄っていく。
さっきまで鯉の群れみたいだったそれは、今度はまるで羊の群れみたいだ。
翔太「みんな、お昼寝の時間はまだだぞ。気が済んだ子から作業に戻れ〜！」
生徒「はーい！！」
どうやら彼が子供たちに油絵を教えていたらしい。
彼は遠目でも分かるほど赤い絵の具で汚れたボロボロのエプロンを身に付けていた。
ボロボロのはずのエプロンが凄く光って見えるのは彼がこの混乱を収拾してくれたからだろうか。
俺が子供たちに囲まれた彼を遠くから眺めていると、ふと顔が上がってぱちりと目が合う。
綺麗な形の眼が印象的だった。
翔太「君が蓮くん？」
何故か彼は俺のことを知っているようだった。
俺が恐る恐る頷くと、彼は子供のようにパタパタと駆け寄ってくる。
美香「せんせい、このおにーちゃんのことしってるの？」
康二「あのイケメンとしりあいなんか？」
翔太「いや、この人はあべちゃんの知り合いなんだ。」
次々と飛んでくる子供たちのマシンガンのような質問に、彼はのんびりとした声音で答える。
美しく可憐な見た目に反して男らしい低く甘い声だった。
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桜桃(プロフ) - 雛さん» うんっ！頑張ろ〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2021年9月19日 23時) (
レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» はーい！お互いに頑張ろっ！ (2021年9月19日 23時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 雛さん» こちらこそありがとう〜！次の更新もお楽しみに〜^ - ^また思いついた時に「パパぱん」のコメ欄によろしくね〜 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» パパは、パン屋さんっ！次の更新、楽しみにしてます！あと、この間はリクエスト答えてくれてありがとう！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» ありがとー！これからも頑張る！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月14日 22時
