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彼のどんな表情も俺にとっては全部魅力的で不思議と目を惹かれた。
蓮「いや別に、食べれるのかなって気になっただけです。」
亮平「イノシシのお肉は食べたことないけど、キノコは食べれるようになったね。昔は好き嫌いが多くて、ほとんど食べれなかったんだけど。」
今も十分多いでしょ、とは言わない。
蓮「ふーん。」
亮平「なんだよ、もしかしてこれからサバイバルでも始める気なの？」
説明するのが面倒くさいので俺はこれ以上言わなかった。
彼は、どうやら野宿をする気は微塵も無いらしかった。
そんな俺の様子に亮平は不思議そうに首を傾げる。
亮平「やりたいこととか、欲しいものとか、食べたいものとかあったら俺に教えろよ？」
―― 出た。
これは亮平の口癖みたいなものだった。
俺は片目だけ目を開ける。
彼が今、どんな表情をしているのか気になった。
何を思ってそんな台詞を吐くのか。
誰を思って、俺に優しく接するのか。
亮平「出来る限り叶えてあげたいから。」
亮平の顔はどこまでも真剣で真っすぐ目を前に向けて、にこりとも笑わない。
どうせいつものように目をクシャクシャにしてニコニコしていると思ったのに。
蓮「どうして俺を甘やかすようなこと言うんですか？」
思わず俺は口を開いていた。
蓮「普通は早く仕事探せ、とか出てけとかいうでしょ。でもあなたは違う。まるで俺を引き留めておきたいって思ってるみたい。どうしてですか？」
俺の問いに亮平は「分からない」と答えた。
戸惑っているのか、はたまた嘘をついているのか……
俺の好きな甘い声では無く掠れた汚い声だった。
彼は綺麗にセットされた前髪を乱雑にかき上げる。
亮平「でも強いて言うなら、蓮がそれを望んでると思うから、かな。優しくしてほしい、甘やかしてほしいってお前の心の声が聞こえてくる気がするんだ。」
俺が優しくしろ、甘やかしてほしいって顔してるから？俺が亮平に縋ってるように見える？
蓮「……冗談でしょ？」
俺は思わず言葉を失ってしまった。
そんなの全部言いがかりだ。
ふつふつと喉を鳴らす俺を横目で見た亮平は目を逸らして一言、「お前が冗談だと思うならそうなんだろうね」と呟いた。
亮平のその一言を最後にして、この話題に誰も触れることはなかった。
彼はまた、ミラーにぶら下がっているキーホルダーを見つめて寂しそうにも苦しそうにも見える顔をした。
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桜桃(プロフ) - 雛さん» うんっ！頑張ろ〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2021年9月19日 23時) (
レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» はーい！お互いに頑張ろっ！ (2021年9月19日 23時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 雛さん» こちらこそありがとう〜！次の更新もお楽しみに〜^ - ^また思いついた時に「パパぱん」のコメ欄によろしくね〜 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» パパは、パン屋さんっ！次の更新、楽しみにしてます！あと、この間はリクエスト答えてくれてありがとう！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» ありがとー！これからも頑張る！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月14日 22時
