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兄さんは昔から社交辞令は得意だ。
だけど、もっと深く親密な関係を築くことが少々ストレスな兄さんの口から「一緒に暮らしたい人が居る」と聞いた時には到底信じられなかった。
だけど、目の前にいる彼なら頷けたし見た目は兄さんと真反対そうに見えても、根っこは似ていそうだったので似た者同士で馬が合うのだろう。
彼らの会話を聞いても仲が良くてお互いに気の置けない関係であることが俺にはよく分かった。
―― なるほど、俺が立ち入る隙はないってことか。
玄関まで見送ってくれた兄さんはさっきとは比べ物にならないほど嬉しそうな顔をしていた。
頬が桃色に染まり、唇の色がより一層赤く濃くなっている気がする。
元々若々しい顔立ちをしている兄さんだが、俺の記憶の中の彼よりも更に5歳若返ったようだ。
蓮「幸せそう、俺と暮らしてた時より……」
俺が恨めしそうにそう言えば、兄さんはぱちぱちと瞬きして返答に困ったのか苦笑いし、申し訳なさそうに笑う。
大介「……そんなことにないよ？」
蓮「その間が答えだよ。良かったね兄さん、活き活きしてるよ。」
大介「お前だって俺なんかが居なくてもなんだかんだ元気そうじゃんか。亮平って人、結構気に入ってるんだろ？」
俺は確信を突かれて心臓をぐっと素手で掴まれたような心地がしたが、表情には出さないで「そうかもね」とさらりと答えた。
大介「仕事探し頑張りなよ、お前が本職してるのここ最近みてないから俺は心配なんだよ。」
蓮「今の俺は画家じゃなくて無職だからね。」
大介「年明けまでにバイト先見つかるといいね。何かあったらすぐに連絡して。出来るだけ協力するからさ。」
大介の言葉に俺は素直に頷いた。
この唯一無二の兄さんは昔からなんだかんだで、俺には優しいのだ。
俺はトクトクと�睫弔訖澗，硫擦鯆辰瓩襪茲Δ罎辰�りと息を吐きだし、口の端を持ち上げた。
蓮「メリークリスマス、兄さん。あの人と楽しいクリスマスを過ごしてくださいね？」
兄さんとあの人の家を出ると、外は南極に飛ばされたみたいに冷たくて、今にも凍えてしまいそうだった。
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桜桃(プロフ) - 雛さん» うんっ！頑張ろ〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2021年9月19日 23時) (
レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» はーい！お互いに頑張ろっ！ (2021年9月19日 23時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 雛さん» こちらこそありがとう〜！次の更新もお楽しみに〜^ - ^また思いついた時に「パパぱん」のコメ欄によろしくね〜 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» パパは、パン屋さんっ！次の更新、楽しみにしてます！あと、この間はリクエスト答えてくれてありがとう！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» ありがとー！これからも頑張る！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月14日 22時
