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いつの間にか彼の家に到着していたらしい。
彼は慣れた手つきで車をバックさせ、平面駐車場の一角に駐車した。
すぐ傍に見えるマンションが彼の住居なのだろう。
カチチ))
サイドブレーキのレバーを引く音が聞こえ、車の施錠が解除される。
亮平「ついてきて。俺、あのマンションの三階に住んでるんだ。」
彼はそう言ってドアを閉める。
サイドガラスの向こうから俺の下車を待つ視線を感じ、おずおずとシートベルトを外し、ドアを開けた。
亮平「こりゃ、明日にでもスタッドレスタイヤに変えなきゃいけないな……」
彼は部屋に入るなり窓の外の様子を見て、面倒くさそうに溜息を吐いた。
先ほどまでの泡雪はいつの間にか吹雪に変わり、地面を真白に染めていた。
日が沈んで外の様子は良く見えないが、ベランダの手すりに積もった雪の量で状況を何となく察する。
亮平「お前ってタイヤ交換って出来る？」
道端で拾った良いように使えるホームレスのイケメンくらいにしか俺のことを思っていなさそうな彼の質問に何か察して、俺は顔を顰めた。
そんな俺を見て仏頂面する顔ですら絵になるくらいの彼は実は学校教師ではなく芸能人だったりして……
なんてありえないことを考えてみる。
蓮「出来たとしても俺はやりませんよ。できないなら業者に頼んでください。」
俺はリビングのコンセントの前で胡坐をかき、画面が黒いスマホをじっと見つめていた。
貸してもらった充電器に己のスマホを繋いで、起動するのを待っているのだ。
彼は窓のカーテンを隙間が出来ないようしっかりと閉め、居心地悪そうに顰め面をしている俺に向き直った。
彼の艶やかな茶髪は雪で濡れ、前髪が額に張り付いている。
亮平「体が冷えたでしょ？シャワー浴びてきたら？」
蓮「結構です。すぐに出ますから。」
彼の提案を俺は跳ねのけた。
彼は俺の態度にむっとして俺の羽織っている真っ黒のジャンパーのフードを掴む。
そんなのただの八つ当たりじゃないか。
俺が何したって言うんだ。
蓮「なんです？」
俺は彼のぱっちりとした二重の瞳を睨みつけた。
人間離れした綺麗な顔立ちをしており、血色のいい真っ赤な唇に黒曜石を思わせる艶やかな瞳にどのパーツを切り取っても彼は文句なしにかっこいいし、それでいて女性のような華奢なところもある。
男にも女にも好かれそうな罪な外見をしている、という感想を俺は密かに彼に抱いた。
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桜桃(プロフ) - 雛さん» うんっ！頑張ろ〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2021年9月19日 23時) (
レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» はーい！お互いに頑張ろっ！ (2021年9月19日 23時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 雛さん» こちらこそありがとう〜！次の更新もお楽しみに〜^ - ^また思いついた時に「パパぱん」のコメ欄によろしくね〜 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» パパは、パン屋さんっ！次の更新、楽しみにしてます！あと、この間はリクエスト答えてくれてありがとう！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 桜桃さん» ありがとー！これからも頑張る！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 49eb3e1d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月14日 22時
