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キリッとした眉の間には皺が寄り、唇は色を失う。
彼は上唇をチロリと舐め、微かな声で「否定はしない」と言った。
―― ああやっぱり。
俺はあからさまに顔を歪めた。
亮平「ごめん、ずっとお前を騙してた。早く教えればよかったね。もう知ってると思うけど俺はね、男が好きなんだ。」
目の前にいる男はそう告白して、自嘲ぎみに口の端を持ち上げた。
亮平「で、俺寂しがり屋でしょ？若い時とかは結構色んな男の人と関係持ってた。その……気持ち悪いとか思った？」
彼と口付けした時も聞いた言葉だ。
不意に聞かれた問いに俺は戸惑う。
俺は口が裂けても「はい」とは答えられないからだ。
しかし俺は「いいえ」とも答えられなかった。
俺だけのだと思っていたその唇に、俺以外の男が吸い付いているかもしれないのだ。
これは大問題、以外の何物でもない。
蓮「今はどうなんですか。いるんですか、そう言う人。」
亮平「今はいないよ！いるけどいない！」
亮平は慌てて首を振って否定した。
蓮「本当ですか？いるけどいないって？」
あまりにも必死だったので、逆に疑わしい。
「いるけどいない」の時点でほぼ黒は確定だが、俺は真偽を確かめようと目を細める。
そうすると亮平は何がおかしいのか笑い始めた。
亮平「ホントにいないんだってば！あはは、蓮もしかしてやきもち妬いてるのか〜？」
蓮「なわけないでしょ！いい加減にしてください！ここ、出ていきますよ！！」
亮平「ダメっ！」
正直軽い冗談のつもりだった。
しかし、亮平にはそう聞こえなかったらしい。
彼は、途端に悲しそうな表情で俺のことを見た。
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雛(プロフ) - まりなさん» お返事遅くなり、申し訳ありません(汗)コメントありがとうございます！本編が終わってからになりますが、リクエスト書かせていただきます。こちらこそ、これからも末永くご愛読のほど宜しくお願い致します。 (2022年1月25日 20時) (
レス) id: 9f89b51e27 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 初めまして、雛さんの作品をいつも楽しみに読んでいます！リクエストなのですが、このお話の中に出てくる登場人物の過去編や未来編、だてさくメイン編も読んでみたいです！宜しければ書いてくださると嬉しいです！ (2022年1月22日 13時) (レス) id: 4c6ff4de06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月19日 20時
