私の兄達は､変わってる【歌い手】

いや、ちょっと待って ページ11

リビングにいくと、皆揃っていた。




「…えっと……瑠璃。怒った理由とか、わかんないの？」


そう聞くと、少し考えるような素振りをしたあと、
瑠璃はこくっと頷いた


「うん………わかんない…。」


うぐっ…その涙目をみると心が痛む…。


「えっと…じゃあ、その前に何か言ったりした？」


また、考える様な素振りのあと、口を開いた。


「えっとね…僕に妹ができて、その妹がすっごく可愛いくって、つい抱きつきたくなる、
って言った…けど………関係無いよね。」


う、うーん…まだ、関係無いかどうかとか、わかんないかな。


「……彼女さんは、なんて言ってた？」


「………えっと…………『でも、血は繋がってないでしょ！？』…って。」


……つまり、
「妹が可愛いくって、つい抱きついちゃう！」
『…でも、血は繋がってないでしょ！？』

………と。


いや、ちょっと待って。これって私のせい？？！


遠くで聞いていた兄達も、一斉に吹き出した。
司にぃと翔太にぃなんて、大笑いどころではないくらい笑っている。
……司にぃ………一瞬ゲスい顔してたで……？！



「…………いや、これは完璧に瑠璃が悪い！！！！！！」


私のせいとか言ったら笑われる気がするから言わない。
絶対。


「ええっ！？ぼ、僕のせいなの！？
え、なんで！？何がいけなかったの！？？」



……………なるほど。


＿＿＿瑠璃は、『超鈍感』…っと。

瑠璃を女体化したバージョンだ→←少し見ぬ間に

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す