7話 ページ8
次の日。
俺は、両手に荷物を持って登校していた。
そんな俺を、変なものを見る目で皆が見ていく。
「……重……」
荷物の中身は、お礼の品。
澤村さんの制服と、後お菓子。バレー部皆で食べて貰おうと、大きめの物にしてしまったのが駄目だったか。
引きずってしまおうか。いや駄目だ。
心の中で何度繰り返したか分からない問答。
「……あ、あの……大丈夫ですか? 」
……誰?
振り返ると、見たことの無い女子。
いや、何回かすれ違ったことある。……同学年か。
「はっ、すみません!! いきなりお声をかけてしまって!! その、大変そうだったので……」
そう俺の荷物を指差す女子。
「……うん……大変……」
「で、ですよね。……手伝いましょうか? 」
「……良い、の? 」
はい、と頷いて女子は片方の荷物を手に取る。
白くて細い指。……髪の毛金髪だ。
清水さんとは違うタイプだけど、この子も可愛いな。
「……ど、どうしましたか? はっ、何かついてます!? 」
「……んーん……可愛いな、って」
「か、かわ!? ……私今日暗殺されるのでは……っ」
「されないから落ち着いて? 」
思ったことを口にした。
と物騒なことを口にすると、女子は何かから身を隠すように歩き始める。
その姿がやはり可愛くて「ふっ……」と笑ってしまった。
「……ねぇ、名前は……? 」
「わ、私でありますか? 」
「他に誰がいるの……? 」
名前を問うと、何故か変な語尾で返される。
「わ、私は谷地仁花。……えっと、貴方は……? 」
「天戒A」
「天戒君だね……」
その後は、2人で運んだということもあって結構早く教室につけた。
『……ねぇ、見てこれ可愛くない? 』
『……あー、カワイイカワイイ』
『むぅ、見てないでしょ』
『おう凄ぇな何で分かった』
『分かるよ!! もう、僕が話してるんだから聞いてよ』
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紅雄 - めっちゃ良きです！！！これからもがんばってください! (2019年9月18日 18時) (
レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
卯月葵(プロフ) - 面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音響 | 作成日時：2019年6月14日 20時
