第三十八話 ページ40
「アレ、おなかすいた？」
雛はスリスリと自分の羽を器用に使いお腹をさする。
ご飯を恵んでくれ、と訴えかけるように。
「鳥って何食べるんだろう？
果物？虫？」
「鳥って言ったら、この船にはもうコイツの他にものってるじゃないか」
復活したサッチが話しかけてきた。蹴ったことはちゃんと謝った。
「乗ってたっけ？」
「あー、なるほどな」
イゾウ達は分かった様子だ。
私はまだわからなかった。
「青い炎を纏っているやつだよ」
悩んでる私をみかねてハルタが教えてくれたヒントで誰だかわかった。
ガチャ、食堂の扉が開く音がした。
「…おーい、サッチ。
お前まだ報告書提出してないよい。…なんなんだよい。
なんでみんな俺の方を見るだよい」
「マルコの話をちょうどしてたんだよ」
「へぇー」
「ねえ、マルコ。鳥って何を食べるかわかる？」
「…サッチの方がそういうのは知ってると思うぞ」
「なーに、言ってるんですかぁ？
同族同士なんだからそっちの方が詳しいだろ？」
「はぁそういうことかよい…
木の実とか果物とかだよい」
げんなりした感じでマルコは教えてくれた。なるほど。
「じゃあ、今からとってくるね！」
「「「えっ」」」
みんなから驚きの声が上がる。
「いや、もう暗いからダメだ」
「もう、大丈夫だよ。
この子を連れてきたのは私だから私には責任があるの。
…美味しいものいっぱい持ってくるね！」
よしよし、と肩にのって羽休めしていた雛をマルコの肩に移動させたAは食堂の扉を開け、森に飛び出してしまった。
「果物ならあるぞ…」
サッチの声も聞こえないくらい夢中になって走っていくその姿はまるで親鳥になった気分の子供であるようだった。
「全く、かわいい妹だよい」
その場にいた皆がうなずいた。
「戻ったよ！」
「「いや、量！！」」
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Allen Hara(プロフ) - 椎名ハルさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年8月13日 8時) (
レス) id: 25b55a3639 (このIDを非表示/違反報告)
椎名ハル(プロフ) - 最近よく更新してるね！がんばって！ (2019年8月13日 0時) (レス) id: 11c298a032 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトサファイア - 椿さん» コメントありがとうございます！これからどんどん更新していきます！ (2019年3月2日 13時) (レス) id: fdba03f722 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 初めまして、とっても楽しく読んでました(*´Д｀*)続きが気になってしまいまして…コメントしました (2019年3月1日 16時) (レス) id: 1e1f9e4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホワイトサファイア | 作成日時：2018年5月7日 23時
