雪の結晶 (ページ20)

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想いと誓いページ20

宮舘side

きっと言いすぎたと思い詰めてしまったのだろう

ラウールは下を向いている

自販機でカフェオレを2つ買った

宮舘「ほいっ」

ラウールに渡す

ラウール「ありがとう…」

宮舘「ほら、ここ座りな？」

ラウール「うん」

しばらく沈黙が続く

宮舘「そんな暗い顔すんなって、ラウールらしくないぞ。それに、亮平もある程度わかってたと思うし、それでもこんな悲しそうなラウールは見たくないと思うし。」

ラウール「ごめんなさい。」

宮舘「ラウール、謝って自分の思いを隠せば全てが良いって訳でもないんだ。それに、ラウールには俺に本当のことをぶつけてほしい。俺は、それで大切な人を傷つけてしまったことがあるから、だからこそ、その分力になりたい」

ラウール「俺、サイテーなこと言っちゃった。最初思ったことが口に出たら、一気に思いが溢れ出して自分の中で歯止めが効かなくなって、もう気づいた時には遅くて。あべちゃんが離れていっちゃうって思っただけなのに、そんなこと言ったら余計気まずくなっちゃうのに。」

今にも泣きそうなラウールを、無意識のうちに抱きしめた。

宮舘「そんなこと、誰だってある。俺も…それでもそれは、大切に思ってるって証拠だから、亮平のことをそんな風に思ってくれてありがとう。それに、亮平は俺らが思ってるより強いんだ。」

ラウール「それに、あべちゃんがお休みしたらどうやってその穴を埋めるかとか、僕たちで守っていかなきゃってプレッシャーなんだ。そんなこと言ったらいけないってわかってるけど」

ラウールは最年少なりに、誰よりも人とは違う視点でしっかりと見てくれて考えてくれてるんだと思い知らされた。

頷くことしかできない

ラウール「それに、舘さんとあべちゃんが付き合ってるとか、あべちゃんが妊娠するとか、まさかそんなことあるなんて思いもしなかったから、そういうの、初めて見たし。なんでみんな平然としてられるの？って思ってしまう」

ラウール「それに、寂しいよ。もう、今日見てて2人だけの世界って感じで、これから赤ちゃんのことばっかになるんだろうな、今までも俺らに内緒で付き合ってたんだなと思うと。」