60話 ページ10
gr-side
「以上です。改めて、我々の国の庇護下に入るということでよろしいでしょうか？」
目の前にいる〇〇国の王は、俺のことが怖いようで震えながらゆっくりペンを握る。
そんな王の肩にそっと手を置き耳元でこう囁く。
「貴方の忠実なる部下である司令官殿は我々の方で対応させて頂きます。殿下には今後ゆっくりとお過ごしいただけるように僭越ながら私が住居などをご用意させて頂きました。今後は国のことは私に任せ、ご自身をご自愛下さい。」
これ以上、俺らの邪魔をするな。
その本来の意味を理解したのであろう、王は震えた声で分かったと言いながら書類にサインをした。
サインが終わり、確認するようトントンに書類を渡す。
じっと書類を確認したトントンがこくんと首を振ったのを確認し俺はオスマンにその後の対応を振る。
では良い余生を。と王に挨拶をし連れていくように命令をする。
部屋から俺とトントン以外がいなくなったのを確認して椅子に深く腰掛ける。
これで、やっと、会える。
会談中もAのことしか考えられなかった。
目を瞑れば笑顔のAがいる。
でもこれはあくまで俺の記憶の中でしかなくて、
本物をやっと抱きしめられる。
自然と口角が上がるのを感じながらそっとトントンを見る。
考えていることは同じようで、あいつも嬉しそうに笑っている姿が見えた。
「何笑ってんだ、気持ち悪りぃ。」
「そっくりそのままお返しします。」
憎まれ口をお互い叩き合う。
その感覚も久しぶりな気がして笑ってしまった。
「後のことは？」
「殿下や貴族達の処遇についてはオスマンに。市民達の対応はひとらんとコネシマ。兵士達はシャオロン。そして、司令官については大先生に振ってあります。問題ないかと。」
「なら行くぞ。あいつを迎えに。」
おう。と普段なら聞けないであろうトントンの上機嫌な声を確認し俺達は部屋を出た。
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成瀬 - わあああああああああ！更新嬉しいです！でも更新ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されるだけで嬉しいので( ´ω`)これからも頑張ってください!楽しみにしてます！! (2019年8月18日 22時) (
レス) id: 1c8c0eeede (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新をとても楽しみにしていました! 私の大好きな推しが幼なじみの設定で、見つけた途端に発狂してしまいました… これからも楽しみにしています! 頑張ってください! (2019年8月18日 2時) (レス) id: ed8d61f0bf (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - ^黒ω猫^様、そらまめ様》感想ありがとうございます。完全な不定期更新で申し訳ございません。今後も読んで頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。 (2019年8月17日 21時) (レス) id: ffa34a5a29 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - すっごく面白く一気に読んでしまいました！ 更新頑張ってください！ (2019年7月22日 14時) (レス) id: 04a77244fd (このIDを非表示/違反報告)
^黒ω猫^ - 面白いですね。魔女系好きになりました！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: f1451596cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンク | 作成日時：2019年1月13日 11時
