67話 ページ17
zm-side
鼻歌を歌いながらキッチンで皿を洗っているAを盗み見る。
白いワンピースに昨日まで俺が着けていたネックレスを首から下げて俺らが食べた朝食の後片付けをしていた。
待ってくれ、なんやあの可愛い生き物は…
にやける口元を手で隠しながらじっとAだけを見つめる。
そんな俺の視線に気づいたAは俺に笑いかけながら「どうしました？」と言ってくる。
「なんでもない、可愛いから見てるだけ。」
自分の正直な気持ちを伝えると、Aの顔が赤くなるのが分かった。
「からかわないでください。」
ぷくっと少しだけ頬を膨らませてぷいっと俺から顔を逸らす。
そしてまた後片付けを始めた。
なんやねん、あれ。
可愛すぎるやん。なにあの白いワンピース。反則やろ。
動きやすい格好と着ていた服も似合っていたがあのワンピースはずるい。
可愛いAが見れてラッキーと思う反面、城に連れて帰って他の奴らに見せるのが嫌で仕方ないと感じる。
あいつら絶対食いつくやろ、あんな可愛いの連れて行ったら。
一番最初に飛びつくであろう大先生は絶対殴る。と心に決め、喜ぶ気持ちと嫉妬の気持ちがせめぎ合っていた所にAから声がかかる。
「お待たせしました。準備完了です。」
バッグを持ち、今すぐにでもいけるといったはりきった様子で俺に話しかけてきた。
あ、やばいその顔も可愛い。キスしたい。
邪な考えを口に出さないように封じ込めてAからバッグを奪う。
「えっ、あの！自分で持てますよ？」
「だめ、Aはこっち。」
バッグを持っている手とは逆の手を差し出す。
俺の言葉を理解したAはおずおずと手を出してきて俺の手を握る。
「ありがとうございます。」
ふんわりと笑いかけてきたAを見て
あ、俺今日死ぬかもしれん。
なんて馬鹿なことを考えながら、城に向かうため演習場を後にした。
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成瀬 - わあああああああああ！更新嬉しいです！でも更新ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されるだけで嬉しいので( ´ω`)これからも頑張ってください!楽しみにしてます！! (2019年8月18日 22時) (
レス) id: 1c8c0eeede (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新をとても楽しみにしていました! 私の大好きな推しが幼なじみの設定で、見つけた途端に発狂してしまいました… これからも楽しみにしています! 頑張ってください! (2019年8月18日 2時) (レス) id: ed8d61f0bf (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - ^黒ω猫^様、そらまめ様》感想ありがとうございます。完全な不定期更新で申し訳ございません。今後も読んで頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。 (2019年8月17日 21時) (レス) id: ffa34a5a29 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - すっごく面白く一気に読んでしまいました！ 更新頑張ってください！ (2019年7月22日 14時) (レス) id: 04a77244fd (このIDを非表示/違反報告)
^黒ω猫^ - 面白いですね。魔女系好きになりました！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: f1451596cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンク | 作成日時：2019年1月13日 11時
