4話 ページ4
‐‐side
任務中にヘマをしてしまった。
いつもならあれくらいの仕事でミスなんかせぇへんし、軽々とこなしている筈だった。
「くっそ。」
全身が痛く、国に戻ることは出来ないだろう。
ならばどうする？
痛みを通り越ししびれすら感じる身体を動かしながら考える。ここで死ぬ？、いやだ。まだ暴れ足りない。まだ生きていたい。そう思いながら目線を前に向けると小さな村が見えた。
自国とは遠く離れている村だが、今この身体で帰ることはできないだろう。ならばここで少しでも傷が癒えるまで隠れていよう。
決断してからは自分でも驚くほど早く動いた。
こんなに早く動けるならいつもちゃんとやれって書記官サマに怒られそうやな。と自国の奴を思い浮かべて笑う。
看板の文字に薬屋と書かれた店を見つけ、そこに忍び込むことに決めた。
運がいいのか、人通りは無く、店の前の看板は〔close〕となっており簡単に入り込むことができた。
つか、鍵もかけんと物騒やな…。とどこか他人事のように考えてしまう。
薬の知識なんて全くないが、鎮静剤や止血剤などがあれば国までは持ちこたえられるはず。
そう思い、足音を立てずに店内を進もうとしたが
ぐらりー…と自分の目の前の景色が揺れた。
思わず近くにあった椅子に手をついてしまい、音がなる。
あぁ、なんでこんな日に限って大先生みたいにミスしまくるんやろ。
「どなたかいらっしゃいますか…？」
小さく高い声が俺の耳に入る。
前言撤回。大先生以上のミスやわ。
人の気配に気づかずに忍び込んだ自分に腹が立った。
そこからはいつものように声を発した奴の後ろに立ち、動きを封じた。
ビクッと肩が揺れたのを確認し小刻みに震えるのを確認する。
「動くな。あと大きい声も出さんといてな。」
いつも通り、に動こうとした筈だったが
俺の身体は思っていた以上にダメージを受けていたようで、目の前は真っ暗になり立っていられなくなった。
あぁ、クソッ。ブラックアウトする中で見えたのは自身の上司にあたる奴の顔でにやりとムカつく笑みを浮かべていた。それと同時に女の高い声が聞こえたがなんて言っているかは分からなかった。
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リンク(プロフ) - シケ様 感想ありがとうございます。面白いと感じて頂けて幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。 (2019年1月12日 19時) (
レス) id: 85cd1761d7 (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - うぃ様 こんにちは。お褒めの言葉ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。 (2019年1月12日 19時) (レス) id: 85cd1761d7 (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - おじゅん様 初めまして。更新が遅くなってしまい申し訳ございません。たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも変則的ではありますが更新してまいります。どうぞよろしくお願い致します。 (2019年1月12日 19時) (レス) id: 85cd1761d7 (このIDを非表示/違反報告)
シケ - ちょー面白いです！続き待っております(｡･ω･｡) (2018年10月14日 17時) (レス) id: cfbdc17c2a (このIDを非表示/違反報告)
うぃ - ちわぁっす！おもしろいですね！続き待ってます！ (2018年8月31日 19時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンク | 作成日時：2018年6月18日 16時
