11話 ページ11
私は唖然としながら口を開き目の前に座るゾムさんを見る。
いや確かに大盛りでと言われたので作った。
私も久々に誰かに作るというのではりきっていた部分がある。
自分でも思うがものすごい量を作ってしまったのでは無いかと思う。でもそれがゾムさんの手にかかれば数分後には無くなっていた。
「めっちゃうまかった。得意料理なだけあるわ。」
それはどうも…と食べきったお皿を見ながらお礼を言う。ごちそうさまでした。としっかり挨拶され
ゾムさんは頬杖をつきながら私を見た。
「えっと…足りないようなら私の分いりますか？」
「いや、大丈夫や。俺のことは気にせんと食べて」
そんなことを言われてもガン見された状態で食事なんて出来ない。ましてやゾムさんの顔をよく見ると稀に見るくらい整った顔をしている。
男性に免疫の無い私にとっては厳しいものがある。
不思議とおなかいっぱいに感じてしまった私のお腹はもう目の前のオムライスを受け付けなくなってしまった。
ごちそうさまでした。と手を合わせラップにでもかけて明日の朝食べようと考えていると
「もう食わへんの？せっかく作ったんやで？」
貴方のせいですとは命がいくつあっても足りないので言えず、お腹いっぱいなんです。と言った。
「へぇ〜でも全然食うてへんやん。ほら。食わせたるからもうちょい食い。」
そう言ってスプーンを取られ、ゴリっとおおよそ一口では食べられない量のオムライスを口元に持って来られる。
「ん。アーンは？」
「し、しませんよ！」
顔が真っ赤になっているであろう私を見てゾムさんはニヤリと笑う。
そしてあろうことか、アーンして食べてくれるまでやめないと言ってきた。
「やりませんよ！た、食べますからスプーン返してください。」
「嫌や。てか早よ食べてや。腕痛いなぁ〜傷がちゃんと治ってないかもしれへんなぁ〜めっちゃ痛いなぁ。」
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リンク(プロフ) - シケ様 感想ありがとうございます。面白いと感じて頂けて幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。 (2019年1月12日 19時) (
レス) id: 85cd1761d7 (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - うぃ様 こんにちは。お褒めの言葉ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。 (2019年1月12日 19時) (レス) id: 85cd1761d7 (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - おじゅん様 初めまして。更新が遅くなってしまい申し訳ございません。たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます。これからも変則的ではありますが更新してまいります。どうぞよろしくお願い致します。 (2019年1月12日 19時) (レス) id: 85cd1761d7 (このIDを非表示/違反報告)
シケ - ちょー面白いです！続き待っております(｡･ω･｡) (2018年10月14日 17時) (レス) id: cfbdc17c2a (このIDを非表示/違反報告)
うぃ - ちわぁっす！おもしろいですね！続き待ってます！ (2018年8月31日 19時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンク | 作成日時：2018年6月18日 16時
