【刀剣乱舞】伊達の竜、蒼穹を舞え！壱【大倶利伽羅】

＃Dragon Fang...17 ページ19

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そして＿＿＿。
ようやく雷使いに対する伽羅と光忠の嫉妬(？)が収まった頃。


あぁ、...いやはやまったく。
この二人と口喧嘩するのは、いくら私でも疲れるな...。

光忠の子供っぽい言い分と、伽羅の纏わりつくようなネチネチした言い方。

まぁ、かくいう私も振り返ってみれば下らないこと言ってるなぁ、と思いつつ。


＿＿＿もうちょっと、大人になった方がいいか。
(向こう二人には期待できないので、私が変わるっきゃないな！)

そう反省した私である。


互いに矛を収める形で、事実上和解は成功したのであった。




「ははっ、お前らの喧嘩、見てるの楽しいな！」

『だから、見てる暇があれば止めてくれって言ってんのに...。主、あんたも鶴丸と一緒なようじゃ本当に洒落にならないんだが』

「むむっ、そりゃ一体どういうことだ蒼嬢！？」

『言葉通りの意味だよ...』





そう言えば、もう一人ここに手のかかる平安生まれのじいさんがいたんだったか…、と大きなため息をつきつつ、私は今一度、本題に話を戻すことにした。

…ここで生活していくに当たって、それなりに大事なことをまだ聞いてないからな。




『なぁ、主、一番最初に私が聞いた質問に答えてもらってもいいか？』

「ん？何だったっけ？」

『……私の部屋割りだよ…。ここの本丸は刀剣にそれぞれ部屋があるんだろ？』

「………あ、なるほど。そうだったそうだった、それを教えてなかったな！悪い悪い！」




私の言葉を飲み込むのに少々時間がかかったらしいが(何故？)、主はポンと手を打って再びモニターを操り始めた。


………………。


………んー…、
何だろう、心なしか主が焦っているふうに見えるのは、私の勘違いなんだろうか。


もっと言えば、額に冷や汗まで浮かんでいるような…？


ひとしきり電子音を響かせたあと、主は自分を落ち着けるように深呼吸してから、こちらに向き直った。

…嫌な予感しかしない……。





「あーっとだな…、蒼天竜…、その、お前にはものすごーく悪いんだが…、」

『……？』

「いや、あのな…、ほら、ここの本丸刀剣が増えすぎて、しばらく鍛刀してなかったんだよ。で、久しぶりに俺が直接調整してみたらお前を引いたんだけどな…」

『人に物を言うときは簡潔に、分かりやすく！』

「もう空いてる部屋がないんで、お前にはしばらく仲がよさそうな大倶利伽羅の部屋で生活してもらいます！！本当申し訳ないけどッ！！」

「『………はあッ！？』」





悲鳴は二つ。
もちろん、私と伽羅のものだった。

…疲れる...。←




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