生きる【3A】8

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sideなし__






その頃。







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宇佐美「……あっ！！」





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茅野が大きな瓦礫を取り除いたとき、





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向こう側へ繋がる穴が一段と大きくなった。






宇佐美「…空いた！！？」







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「……抜けた！！！抜けたぞ！！！！」








同時に、向こう側から郡司の声がした。






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郡司「お、そっちも空いたか！！！




よし、来いっ、！！！！早く！」






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郡司が空いた穴に手を伸ばし、




その手をぎゅっと茅野が握る。





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河合「…気をつけて！」









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茅野side___




向こう側に出ると、






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壁に寄りかかっているAが涙を流して、此方を眺めていた。


頭には包帯を巻かれ、足や腕に青痣が。





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痛々しくて、可哀想で仕方がなかったけど、







何より、生きていてくれたことが嬉しくて、






嬉しくて、嬉しくてたまらなかったんだ。









私は彼女へ駆け寄り、抱きしめた。





「よかった……、」







『さくら……っ』








郡司「……本当はな、柊にすぐ病院に連れていくようにって頼まれたんだよ。


でも……、」



『っ私、……先生に会いに行きたい。』







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諏訪「A？！大丈夫なの！！？」






諏訪さんの声がする。



その後に、みんな口々にAの名前を呼びかけた。






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『大丈夫っ、！

みんな、ありがとう……！』





「……A、先生のとこ、行こ！」







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強く頷いたAを支えながら、





刑事さんに一礼をすると、





私たちは屋上に向かった。







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郡司「……こりゃあ後で柊に叱られるな……」

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