5％【疲労困憊】 ページ6
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
俺の手から伝わる体温に、好感を持っていた。
さらさらの黒髪には天使の輪っかが光っていて、毛先は黄色く染まっていた。
白い綺麗な肌は陶器のようで、
くりくりの目は純粋な深緋色。
体は華奢で、折れてしまいそうな程儚い。
純粋に綺麗だな、と思った。ぴくとさん、こんな子に慕われてるなんて。
羨ましー、なんて。
半分嘘、半分本気。
実は彼女は、結構ストーカー被害に遭っている。最近はない。
どうしようもなく鈍感な彼女。
帰り道に襲われる＿何てこともあり得るが。
もう今はその心配は無い。
だって俺が“護衛”してるんやから。誰も近寄らへんように。
だから、今手を絡めたって、何ら問題は無い。
ほら、今だって。恋人繋ぎにしてる事、気づいてへんし。
ニコニコと可愛らしく微笑む彼女＿＿＿＿否A。
多分皆、好感を持っているだろう。ぴくとさんや鬱は勿論、トントン、コネシマもきっと、
「...っあっち行こか」
「え、は、はひ！」
少し強く手を握り、トントンの居るホールへと走った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「うわぁぁぁ！助けてェ!!」
そんな声と共に、白い奴は託児所へ吸い込まれていった。
＿＿Aは...他の連中に連れて行かれたか。
「クソッ、」
言葉が口の間から漏れる。何でもっと早く見つけられなかったんだ。
彼奴らはもう二階を開けたらしい。ホールの上から、声が落ちてくるように感じた。
でも、託児所にはトラがいるはずだし...ウン、心配することは無いな。
バックパックに入った細長い紙の束には、綺麗に【１００００】と記されている。
...借金返してお釣り来るかな。
借金してることAに言ってねえし...言ったら言ったで幻滅されたら...ヴｯｯｯ！
...取りあえず、彼奴ら全員潰してボーナス貰おう。
ボヤボヤと考えながら足を動かしていると、インカムから声が聞こえてくる。
「＿い、其処で何やってる！」
..見つかったみたいだな、よし。
「行くか...」
俺らの姫を助けに。
＿
ラッキーアイテム
林檎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
豆(プロフ) - 初コメ失礼します、楽しく読ませていただいています！主さん、コ○ナが流行ってますのでお身体に気をつけて気が向いたら更新してください！ (2021年8月29日 20時) (
レス) id: 93794ffb29 (このIDを非表示/違反報告)
らる。 - sakuyo1122さん» ありがとうございます！！！！！モチベです！！！！！頑張ります！！！！！ (2021年7月27日 22時) (レス) id: d4b8270ffa (このIDを非表示/違反報告)
らる。 - アロファさん» あら…有難うございますわよ…頑張って参りまする… (2021年7月27日 22時) (レス) id: d4b8270ffa (このIDを非表示/違反報告)
アロファ - いやん…好き…(唐突な告白)めぇっちゃ面白いです！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年5月3日 11時) (レス) id: 905bb599a9 (このIDを非表示/違反報告)
sakuyo1122(プロフ) - コメント失礼します、すっごく面白くて好きです！！更新頑張ってください…！ (2021年3月25日 10時) (レス) id: b13d8f98c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らる。 | 作成日時：2020年6月13日 20時
