マフィアBTSと記憶喪失少女の物語 (ページ3)

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「やめてください、、！」

引っ張られて気づけば怖そうなおじさんが10人ほどこちらを見ながらニヤニヤしている小さな倉庫に連れてこられた。

「なんだそのお嬢さん」
「あーなんかぶつかっちゃってさー。どうせなら体で謝罪してもらおうと思って、、、」

そんな会話が続くの私を握ってる手の力が弱まっていく気がした

逃げられる。

私はすぐ横にいるおじさんを突き飛ばした

決して体力があるわけでなく苦しそうにしている私に相当安心してたのかおじさんは軽く尻もちをついた

最後の力を振り絞れば逃げられたはずだ。

それができなかったのはソレを見てしまったから。

カチャリ

銃だと気づいた時にはもう銃口は私に向けられていた。

「ぶつかっただけなら体で許してあげようと思ったのにバレたらそういう訳にはいかないなぁ」

あぁもうだめだ

「あーあ。せっかく寝てたのに。起こさないでくれる？」

倉庫の端にある大きな木の箱の山からここにいる人たちとは違う少し髪が長くて大きな瞳の若い男の人が出てきた。

「誰だお前！何でここに！」

「結構前からここでお昼寝してんだよね。意外に寝心地いいよ。あ、あと最近おじさん達の仲間3人くらい消えてない？それ犯人俺だよー見つかっちゃってさー」

男の人は木の箱の上に座りながら淡々と話すがおじさん達はあっけにとられている。

「………ふ、ふざけるな！！」

私に向けていた銃口を男の人に向けた。

男の人はまだ笑っている。

「ふざけんなって言葉はこっちなんだけど。俺さー睡眠邪魔されるのが一番嫌なんだよね。しかもただのイカついおじさん達かと思ってたら偶然だね。その手の刺青、竜魂会の人達？俺ら最近そのグループから喧嘩売られててさー。今は事情があって潰せないんだけど今日ボスのアジト教えてもらおうかな。」

やっと男の人が立ち上がった。体の半分以上が脚ってくらい長くてスタイルも抜群だ。おまけにその可愛らしい瞳には似合わないほど全身真っ黒で。

「も、もしかしてお前BTSのジョングクか！黒ずくめの7人が敵を1人残らず潰してくっていう……」

おじさんの中では一番若そうなおじさんが言うとまた誰かが小声で言った。

「BTS？今2つに分裂してなかったか？3人は行方不明でジミンてやつはあのBighitグループのかなり上の人間になってるって……」

バァン！！

その瞬間大きな銃声が響いた