コードブルー〜救命医の恋〜second

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深夜

暑くて目が覚める


喉の乾きをおぼえ、ベッドから立ち上がる

ふと横をみると藍沢が寝息をたてていた



“今日は一緒にいたい”


そう言って藍沢の家に帰宅した



付き合い始めてだいぶ経つけれど

自分からそんなことを言ったのは始めてだった



藍沢は驚いたような、恥ずかしそうな顔を見せた




冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターを取り出し
ベランダに出る


乾ききったのどに冷たい液体が染み込んでいく



「…眠れないのか」


藍沢がAを後ろから抱き締めた



少し前まではこんなことするタイプじゃなかったのに。



「ごめんなさい。

起こしちゃった？」


「…目を開けたらお前がいなくて少しビックリしただけだ。」



抱き締める力が強まった



「藍沢先生(笑)どうしたの？痛いよ…」


少し苦しい位に抱き締めてくる





遠くで救急車のサイレン音が聞こえる


行き先は翔北だろう


「…ちょっとイヤな夢を見た」

「ゆめ？」


「ああ。

お前を追いかけるのに全然追い付かなくて

ただ苦しいだけだった」



「なにその夢(笑)


もしかしたら、土砂に埋まって気づかないうちにストレスになってるんじゃないの？
明日、レスミット出そうか？」

軽い抗不安薬くらいなら今後に支障はないだろうと提案したが



「…いや。薬はいらない。

今はお前が、Aがここにいるだけで穏やかになれるから…」



藍沢…？

そんなことを言うなんて、疲れきっているか過度のストレスかどちらかだ。


やはり処方しようと思い口を開きかけたとき



……


藍沢の唇が重ねられた


初めは優しかったキスが、どんどん貪るようなキスに変わる


「んっ…あいざ…」


しゃべる隙も与えられない




唇を解放したと思ったら、強くAの腕を引っ張った


「…ベッドいこう」








今日の藍沢はなんだか強引だ

どうしたんだろう



快感の中でAは少し不安になった…

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