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それから岩田君にはちょこちょこ声をかけられることが増えた

一人で廊下を歩いていると高橋さんと声をかけられ、世間話をして去っていく

今日も食堂で上原とランチしていると岩田君が自分のトレーをもって『相席いいですか』と来た。

「どうぞ」

円卓の椅子を引いて、岩田君が座る

『なんか最近岩田よく話しかけてくるね〜前はさ、会っても挨拶するくらいだったのにー』

上原が首をかしげている

それはあんたのこと気になってるからだよ・・・

『声かけちゃいけない?一緒に昼飯食うぐらいいいじゃん。ねぇ高橋さん?』

「そりゃもちろんよ。構わないよ」




岩田君、上原に彼氏がいるって聞いても諦められないのかな

私は略奪とか浮気とか大っ嫌いだから応援はできないけど

ランチ一緒に食べるくらいどうってことない

第一、別に私が口挟むことじゃないし


目の前では2人の若者の楽しそうなトークが繰り広げられている

なんか・・・保護者になった気分??

2人の会話を聞きながら自分のランチを食べる。



特に女は若いってだけで強い。

25と27は2歳しか違わないけど

大違い。気持ちも。ノリも。肌も。

なんだか上原の無邪気な笑顔がまぶしくて目をそらす



『俺、高橋さんのちょっと考えごとしてるときの顔好きだな〜』

唐突に岩田君が私のほうに身を乗り出してきた

瞬間、顔がぽっと熱くなる

「岩田君はそのお顔だけで商売ができそうよ」

なんて冗談で返したけど、動揺が止まらない

顔が好きなんて初めて言われた・・・でもこんな冗談みたいな発言で動揺してると思われたくなくて精一杯平常を装う

「そうやって先輩をからかうのはやめなさい。誰にでもそんなこと言ってたらいつか痛いめみるよ。ほんと」

『先輩、今の言葉はありがたく受け取っておきましょうよ〜』

上原がおどけて言う

岩田くんは困ったみたいに微笑んで自分の食事を食べていた

その顔が妙に少年みたいで

私の心に残った

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設定タグ:OL , 岩田剛典 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Kirari | 作成日時:2015年10月20日 13時

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