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後日、剛典くんに隆二をちゃんと紹介するという約束を果たすために知美も含め、4人で食事することになった。
『岩田さんって本当にイケメンですねー!初めて会ったけど春山が狙いたくなるのもわかる気がします!』
なんて知美はきゃぴきゃぴしているけど、隣の隆二の顔めっちゃ怖いんだけど・・・・
『いやほんと、その節はみなさんにご迷惑をおかけしました。俺がもっと早く春山にびしっと言っておけばよかったんです。すみませんでした』
そう言って剛典くんが頭を下げる。
『いやぁ〜まぁ今回は岩田も被害者でしょ。でも今度Aのこと泣かせたら友達として絶対許さないからな』
隆二がしかめっつらのまま言う
『はい、絶対もう泣かせるようなことはしません』
剛典くんがテーブルの下で私の手をぎゅっと握る。
ちょっと焦ったけど、前に座る2人に悟られないように平気な顔をする
私も少しだけ握り返した
お店を出た後、隆二と知美と別れて2人で駅まで歩く。
『なんかご両親に結婚の挨拶したみたいだったね』
剛典くんが私の手を少しだけ探して、手を繋ぐ。
「隆二はお父さんですか」
『いや、本当のご両親にご挨拶するときにはもっとビシッとするから』
え・・・??
それは・・・その・・・・・
剛典くんは恥ずかしそうな顔をする。
『言っちゃった!』
大きい声で笑いながら走っていく。
「待ってよー!!!」
私も笑いながら追いかけてみる。
ちょっと呑みすぎたかな。
どうせならシラフの時に言ってほしかったな。
なんて。
剛典くんとならずっとずっとお互いを大切にできる自信がある
干物だった私を、戻してくれた彼との人生は
まだまだ始まったばかり
★Fin★
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作者名:Kirari | 作成日時:2015年10月20日 13時