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夜10時
「結局映画見れなかったねー。また近いうちに見よ」
明日も仕事だから自分の家に帰るために洗面所で身支度を整える
剛典くんは半裸で私の後ろから抱き着いてくっついてくる
「あーあ・・これじゃしばらくは首のつまったものしか着れないよ」
剛典くんのTシャツを着ているけどサイズが大きくて首がはだけてる
剛典くんがつけた跡は思ったよりも大きくて赤かった
『うそ!ここなら大丈夫だと思ったんだけどなー』
鏡越しに覗き込んでくる剛典くん
『見せてもいいんじゃない?私彼氏いるんですって』
剛典くんが笑いながら聞いてくる
「彼氏いるんですって隠すつもりは全くないけど、それはだめだよ大人として」
鏡越しに見て、剛典くんの鼻をつまむ
『いたーい!』
顔をくしゃっとしておどけたように剛典くんが痛がる
家まで送ってもらって今日はお別れ
今度は泊まっていってと言った剛典くん
すぐ会える距離
でもすぐ帰れちゃう距離
こんなに幸せでいいのかな
こんなに毎日一緒でいいのかなと一人になった瞬間に思ったけど
もうそういうこと考えるのはやめた
一緒に居れる時間を精一杯大切にしよう
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作者名:Kirari | 作成日時:2015年10月20日 13時