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剛典くんの身体に包まれて体温を楽しむ
少しだけ冷たい朝の空気に心地いい
ふと大切なことを思い出して身をよじって剛典くんの腕から抜けて正座する
『どうしたの?』
「あっ、あのね!剛典くん私と付き合ってください!」
頭まで下げてみた。
これって土下座?
ぷっとふきだす剛典くん
『なにそれ可愛い。こちらこそよろしくお願いします』
剛典くんもマネして土下座。
顔を見合わせて笑いあう
大切なことだから
今回は自分から言いたかったんだ
その後、交代でシャワーを浴びて『ずる休みして今日は一日一緒にいよー』なんて甘えて言ってる剛典くんを一度仕事に行くために着替えに帰らせた
車だって返しに行かないといけないし
【ずる休み】の言葉に心が揺らいだけど、一度そういうことをしてしまうともう二度と離れたくなくなってしまうような気がした
剛典くんとずっと一緒にいたいけど、日常をないがしろにするとダメになる気がする
昨夜のことを思い出したりしながらぼやーっと歯を磨いていると
携帯にLINEの通知音
【剛典くん
これあげる】
開くと、眠っている私とそこに顔を寄せて寝たふりをしながら写真を撮っている剛典くんが写っていた
窓の方がほんのり明るい
もしかして、私が起きるよりも先に剛典くんは起きてたのかな
そんな風に写真を撮ってた剛典くんも
なぜか私が起きてからも寝たふりをしていた剛典くんもぜーんぶひっくるめて愛おしくなって頬がゆるむ
なんて返そうか数分悩んでハートマークを一つ送った
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作者名:Kirari | 作成日時:2015年10月20日 13時