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剛典くんは黙って私の言葉を聞いている
「剛典くんのこと・・私、好きになっちゃったみたい」
「剛典くんに触れられて嬉しかったけどめちゃくちゃ緊張して・・私あまり・・け・・経験がないから・・びっくりして。ごめん」
初めてじゃない。だけど私に触れた男の人はこれで2人目
剛典くんは私の髪にそっと触れる
『Aさん。ありがとう。すごい嬉しい・・抱きしめてもいい?』
うなずく。
優しく抱きしめてくれた。
剛典くんの香りがふわっとして私を包み込む
男の人の腕の力は、優しくても逞しくてすごくドキドキしてしまう
でももうさっきみたいに震えたりしてない
剛典くんも・・ドキドキしてる・・
少しだけニット越しにドキドキが伝わってきて、なんだか急に彼が愛おしくなった
彼の背中に私もしっかり手を回す
剛典くんが少しだけ体を離して顔と顔を近づける
『キスしてもいい・・・?』
また私はうなずくことしか出来なかった
彼の唇が私の唇に少しだけ触れる
触れたところが全部熱を持っていく
今度は柔らかく下唇を噛まれる
「ん・・・」
甘い刺激に体が痺れる
息の仕方を忘れてしまったように苦しくなる
剛典くんのとっても上手なキスで私は溺れていく
彼の吐息の隙間に合わせて息を継ぐことしかできなくて
頭の中までかき乱すようなキスに何も考えられなくなる
体の芯が熱くなる感じがして私は振り落とされないように必死に剛典くんにしがみつく
ふと剛典くんが唇を離すと心の中がじーんとして
また涙がこぼれた
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作者名:Kirari | 作成日時:2015年10月20日 13時