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家の近くまで来て、道を案内する。
私のマンションの前、邪魔にならないところにつけてくれて剛典くんはエンジンを止めた
『Aさん、今日で何%くらい俺の事好きになりました?』
こっちを見ずに聞いてくる
いくら彼でもこんなこと直球で聞くには勇気がいるだろう
でも・・なんて返せばいいのかわからない
どうしよう
『すみません、そんなこと聞かれてもって感じですよね』
照れたように剛典くんが笑う
『じゃあ質問を変えます。また俺とデートしたいって気持ちにはなりましたか?』
今度はこっちを向いて。
真剣な目で見てくる剛典くん。
ちゃんと答えないと
「あのね、剛典くん」
『はい』
「私、今・・」
『うん』
「帰りたくないって気持ち・・かな」
瞬間すごいことを言ってしまったと思ったけど遅かった
剛典君は私のシートベルトを外すと、席の奥のレバーに手を伸ばしてシートを簡単に倒してしまった
急に視界が動いてびっくりして声もでない
完全に横になった私に剛典くんが近づいてくる
さっき手を握ってきた時と比べものにならないくらいの男の顔
その顔を見るだけで体が甘く痺れてしまう
『Aさん、俺好きになってくれるまで待つって言いましたけどそんな風に言われたら待てる自信ありません』
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作者名:Kirari | 作成日時:2015年10月20日 13時