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ふと携帯の画面が光る
LINEの通知画面が浮かぶ
【剛典くん
今少しだけ電話いいですか?】
そういえば昨日連絡先を交換したんだった
少し考えて、でも薫が自信を持てと言ったのを思い出して返信する
【いいよ。大丈夫】
すぐに剛典君から電話がかかってきた
“よかった。夜にすみません。どうしてもAさんと話したくなっちゃって”
「うん・・」
またドキッとすること言っちゃって
顔が赤くなってる気がする。電話でよかった・・
こんな顔見られるのは恥ずかしい
窓の前に移動して少し窓を開ける。
冷たい空気が頬を流れて心地よかった
“Aさん昨日の事でまだ混乱してますか”
「少しだけね。でもだいぶ整理できたよ。いい歳して動揺しちゃってごめんね。私こういうの慣れてないからさ」
“てことは、今彼氏さんいないんですか”
いるように見えたのかな
「いないよ。社会人になってからずっといない。恥ずかしながら」
“なんか・・それはよかったです”
その言い方が彼に似合ってない気がして笑ってしまった
“おもしろいですか?”
「ううん。変な言い方って思っただけ」
“俺もちょっと緊張してるのかもしれないですね”
中高生みたいな会話。
赤面しながら電話するなんていつぶりだろう。
剛典くんの分の緊張も少しだけ伝わってきて、私が思ってるより彼は遊び慣れてなんていないのかもしれないと思った
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作者名:Kirari | 作成日時:2015年10月20日 13時