赤のだるまと桃のさくら (ページ34)

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#３３ページ34

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「…うーん、よしっ」

可愛いと思われたくて化粧とか服装を頑張ってみた。

だるくんにはあっちに行ってて！って言ったから来ないはず

扉を開けると聞こえてくる彼の大きな笑い声。

通話してるのかな？と思いながら

彼のいると思われる部屋の扉を小さめにノックする。

だるま「はーい…ってめっちゃ可愛ええなあ！？」

そう言いながら付けていたイヤホンを無造作に放り投げ

私に思いきり抱きついてくるだるくん。

イヤホンからは『おいだるま！』なんて

怒ってる声が聞こえてくる。

「だ、だるくんくるし」

だるま「いや可愛すぎるやろ何やねんばか可愛いやろ！」

「うぅ、わ、わかったから離れて」

だるま「もう離さんぞ！！どこに行く気や！！」

そう言いながらそのまま彼の膝の上に座らされる。

もう１つゲーミングチェアが隣にあり、移動しようとしたのに

彼の腕が私の腰に巻きついて離れない。

諦めて彼の背中に身を委ねてみたり。

？『おい何してんねんだるま！』

？『あ、コイツ経験値入るぞ倒せ倒せ！』

？『いやありさか今そっちじゃねえだろ！！』

「んと…これミュートになってる？」

？『あれその声はさく！？俺のさくちゃう！？』

だるま「うるせえなるせ黙ってろ！！！」

なるせ「は！？お前何で俺のさくと居んねん！！」

ありさか「あぁ！？俺のさくちゃんやろがい！」

だるま「いやバカかお前ら明らかに俺のやろ！！」

いつもの大妖怪に笑いが溢れる。

配信外でもこんな感じとは言ってたのは聞いてたけど

ここまで同じだとは思わず少し驚いた

だるくんに頬をむにむにされるのは不本意だけど。

「う、だるくんしゃべりにくい」

だるま「あー俺のさくらは可愛ええなあ？？」

ありさか「はい！こいついっぺんボコします！」

なるせ「はい賛成です原型無くしてやりましょう」

「よしっ、私が許可します！」

だるま「いや何でやねん笑」

私じゃ見れない友人と話す彼を目の前に見るのは初めてで

まじまじと見つめていると

視線をこちらに向けて『どした？』と口パク。

少し意地悪をしたくて触れるだけのキスをすると

彼の顔が赤くなった気がした。

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機材バグったなんて嘘ついて

ミュートした後たくさんキスの雨が降ってきた。